VLC対応垂直型OSFPコネクター：山一電機 OSFP-VLC

山一電機は、VLCプラットフォームに対応した垂直型OSFPコネクター「OSFP-VLC」を開発した。既存のモジュールや実装技術、信号伝達技術のみを用いて、112G伝送に対応したデータセンター内の機器を構築できる。

[EDN Japan]

　山一電機は2022年12月、VLC（Vertical Line Card）プラットフォームに対応した垂直型OSFPコネクター「OSFP-VLC」を開発したと発表した。

垂直型OSFPコネクター「OSFP-VLC」 出所：山一電機

　VLCとは、垂直に設置したラインカード上にIOコネクターやASICを並べて置くことで、信号基板の配線距離を3〜4インチ以内に抑えた構造を指す。

　VLCを採用した同コネクターを用いることで、データセンターでの高速化や高密度化が可能となる。既存のモジュールや実装技術、信号伝達技術のみを用いて、112G伝送に対応したデータセンター内の機器を構築できる。

効率的な冷却構造を構築可能

　縦型設置により、システム内に設けた余剰スペースや正面パネルから空気を取り込めるため、システムの冷却性能が向上。消費電力の低減に寄与する。基板の削減やケーブルレスによりコストを抑え、他のインタフェースにも対応可能だ。

　データセンター内のサーバやルーター、スイッチに加えて、光伝送装置やスーパーコンピュータといった用途に適する。