500mA LDOボルテージレギュレーター:日清紡マイクロデバイス NR1600シリーズ
日清紡マイクロデバイスは、民生機器や産業機器向けのLDOボルテージレギュレーター「NR1600」シリーズを発表した。入力最大電圧が5.5Vで、出力電流が500mAとなっている。
日清紡マイクロデバイスは2023年1月、民生機器や産業機器向けのLDOボルテージレギュレーター「NR1600」シリーズを発表した。入力最大電圧は5.5V(最大定格6.5V)で、出力電流は500mAとなる。出力電圧は1〜4.8Vで外部設定するタイプと、1〜3.6Vの間で内部固定するタイプをラインアップにそろえた。
ソフトスタート時間可変機能、パワーグッド機能を搭載
外部コンデンサーにより電源起動時の電圧傾斜を調整する「ソフトスタート時間可変機能」を備えた。電源起動時の突入電流を容易に抑制でき、電源起動シーケンス設計の簡素化にも寄与する。
出力電圧をモニタリングし、パワーグッド信号を出力する「パワーグッド機能」も内蔵した。マイクロコントローラーにパワーグッド信号を入力することで、NR1600の駆動状態を把握可能になる。また、他のパワーマネジメント製品のイネーブル端子にパワーグッド信号を入力すると、電源起動シーケンスを設計できるようになる。
自己消費電流は80μA、−40〜+85℃の温度範囲で動作する。パッケージは、1.2mm×1.2mm×0.4mmのDFN1212-6-GK、2.9mm×2.8mm×1.1mmのSOT-23-6-DD、5.2mm×4.4mm×1.45mmのHSOP-8-ACの3種を用意。DFN1212-6-GKパッケージの「NR1600GK」シリーズはサンプル受注を開始していて、1000個購入時のサンプル価格は55円(税込)。SOT-23-6-DDとHSOP-8-ACは、2023年夏頃に発売予定だ。
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