車載向けCXPI通信ドライバー、レシーバーIC：東芝 TB9032FNG

東芝デバイス＆ストレージは、車載向け通信プロトコルの「CXPI」に準拠した、CXPI通信ドライバーおよびレシーバーIC「TB9032FNG」のテストサンプルの提供を開始する。CXPIはCANよりもコストを抑えられ、LINよりも応答性に優れている。

[EDN Japan]

　東芝デバイス＆ストレージは2023年3月、車載向けのCXPI通信ドライバーおよびレシーバーIC「TB9032FNG」のテストサンプルを同月から提供開始すると発表した。

CXPI通信ドライバー、レシーバーIC「TB9032FNG」 出所：東芝デバイス＆ストレージ

　同製品は、車載通信プロトコルの国際標準規格「CXPI」に準拠した。CXPIはCANよりもコストを抑えられ、LINよりも応答性に優れている。

スリープ時の消費電流は5μA

　外部端子を介して、コマンダーノードとレスポンダーノードの用途に切り替え可能。スリープ時の消費電流は5μA（標準）に抑えた。過熱検出や低電圧検出、ドミナントタイムアウトといった異常検出機能も備えている。

　通信速度は最大20Kバイト/秒で、動作温度範囲は−40〜＋125℃。車載電子部品規格「AEC-Q100（Grade1）」への準拠を予定している。

　パッケージは6.0mm×4.9mmのSOP8を採用した。2024年3月の量産開始を計画している。