ニュース
実装面積を最大84%削減、車載液晶向けLEDドライバー:ローム BD94130xxx-M
ロームは、大型ディスプレイに対応した車載液晶バックライト向けLEDドライバーIC「BD94130xxx-M」を開発した。1つのICで制御できるエリア数が多く、LEDドライバーの実装面積や搭載数を削減できる。
ロームは2023年6月、大型ディスプレイに対応した車載液晶バックライト向けLEDドライバーIC「BD94130xxx-M」を開発したと発表した。「BD94130MUF-ME2」「BD94130EFV-ME2」の2種を用意する。同年4月から月産10万個体制で量産を開始していて、サンプル価格は1個あたり2000円(税別)となる。
BD94130xxx-Mは、8系統のスイッチコントローラーと24チャンネルのカレントドライバーを組み合わせたマトリクス方式を採用。バックライト用のミニLEDを最大192エリアに分割して制御可能だ。
1つのICで制御できるエリア数が多いため、LEDドライバーの実装面積や搭載数を削減できる。約600エリアを制御するにあたり、48エリア対応の一般品と比較して4分の1のLEDドライバー数で制御でき、LEDドライバーの占める実装面積も最大約84%削減する。
ローカルディミング機能を搭載
液晶パネルに表示する映像の明度に合わせて、直下のバックライトLEDの輝度を制御するローカルディミング機能を備えた。各エリアのミニLEDを独立して制御できるため、ディスプレイの高精細化や消費電力の削減に寄与する。
パッケージは、「BD94130MUF-M」が8.0×8.0×1.0mmのVQFNを、「BD94130EFV-M」が18.5×9.5×1.0mmのHTSSOPを採用した。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 車載インテリア用RGBチップLED、色ばらつきを低減
ロームは、車載インテリア向けのRGBチップLED「SMLVN6RGBFU」を発表した。RGB素子の発光特性を細かく制御し、混色性を高めて色ばらつきを低減したことで、アプリケーションの正確な色表現が可能になった。 - 冗長電源向けプライマリーLDOレギュレーター
ロームは、プライマリーLDOレギュレーターの新製品「BD7xxL05G-C」シリーズを発表した。2.9×2.8mmと小型ながら耐圧が最高45V、消費電流が6μAとなっており、常時駆動を要する冗長電源の構築に適する。 - 静電容量センサー内蔵RFID通信LSI
ラピステクノロジーは、静電容量センサーを内蔵したRFID通信LSI「MR793200」を開発した。電池を用いず動作し、静電容量センサーでの状態検出や3m程度のRFID無線通信にワンチップで対応する。 - 微発光用途向けの1608サイズLED
ロームは、微発光用途向けの1608サイズLED「CSL1901」シリーズを開発した。PLCなどの制御装置を含めたFA機器、モデムおよびルーターなどの通信制御機器におけるインジケーターや数字の表示用途に適する。 - ADAS向け車載LDOレギュレーター
ロームは、ADAS用のセンサーやレーダーなど向けに、車載LDOレギュレーター「BUxxJA3DG-C」シリーズを発表した。1.7〜6.0Vの幅広い入力電圧に対応し、1.8Vの電源系統にも使用できる。