連載
マイコンに搭載されているAESって何?:Q&Aで学ぶマイコン講座(82)(3/6 ページ)
マイコンユーザーのさまざまな疑問に対し、マイコンメーカーのエンジニアがお答えしていく本連載。今回は、上級者の方からよく質問される「マイコンに搭載されているAESって何?」についてです。
AESによる復号アルゴリズムの概要
AESの復号は、暗号変換を反転させ、逆順に実装することで復号されます(図3)
復号時のラウンド関数の処理フローは、以下4つの処理で構成されています。
- AddRoundKey
- InvSubBytes
- InvShiftRows
- InvMixColumns
Key Expansion
各ラウンドで異なる鍵を使用してAddRoundKey処理を行うために、Key expansion処理フローに従って、もともとの鍵をラウンド回数+1個に拡張します(図4)
AddRoundKey
Key Expansionで拡張された鍵とstate配列とのXORを取ります(図5)
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![<strong>図3:AESの復号アルゴリズム</strong>[クリックで拡大]](https://image.itmedia.co.jp/edn/articles/2307/10/jn20230701st003.jpg)
![<strong>図4:Key expansion(鍵長128ビットの場合)</strong>[クリックで拡大]](https://image.itmedia.co.jp/edn/articles/2307/10/jn20230701st004.jpg)
![<strong>図5:AddRoundKey</strong>[クリックで拡大]](https://image.itmedia.co.jp/edn/articles/2307/10/jn20230701st005.jpg)