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電子レンジの修理(1) 液晶が表示されない10年放置したレンジ編Wired, Weird(1/2 ページ)

自宅で使ってきた電子レンジの調子が悪くなり、以前、使っていた電子レンジを引っ張り出してきたが、10年ほど放置したためか、液晶すら表示されない……。今回は、10年放置した電子レンジの修理の様子を紹介する。

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 自宅で20年ほど使ってきた電子レンジのスタートスイッチの調子がおかしい。やむを得ず、ピンチヒッターとして単身赴任時代に使っていて10年近く放置していた電子レンジを引き出してみた。しかし通電しても液晶が表示されずブザーも鳴らなかった。これは困った。何とか修理しないと晩飯が食べられない。今回は、長期未使用の電子レンジの修理を報告する。写真を図1に示す。


図1:10年ほど放置していた電子レンジ[クリックで拡大]

 図1の左は電子レンジの正面だ。ほとんど使っていなかったので外観は新品並みだ。ワットメーターを通して通電したら数ワットの電力があったが、液晶には何も表示されない。仕方なく、カバーを外して不良箇所を探した。電子レンジの側面の写真を図2に示す。


図2:カバーと取り外した電子レンジ側面[クリックで拡大]

図2の左はカバーを外した側面で、ACケーブル接続から電源の流れが分かった。図2の右は制御基板の拡大図だ。AC電源はこの基板に接続され、機器の内部へ分配されていた。この基板で制御用の電源が作られているようだ。取り出した操作パネルの基板を図3に示す。


図3:操作パネルの基板(上)と操作スイッチ部のカバー(下)[クリックで拡大]

 図3の上は制御電源の生成部、中間は操作スイッチ基板、図3の下は操作スイッチのカバーの内側だ。AC電源は左上のフィルターを通し、中央のトランスに接続されDC24Vの制御電源が生成されていた。左上の8ピンのDIPICはフォトトライアック「PR29MF1」で、ACファンの制御をしているようだ。

 電源は入っているようなので液晶表示が出ないのはおかしい。

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