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拡張コード保護機能を搭載したマイコン:マイクロチップ PIC18-Q24
マイクロチップ・テクノロジーはファームウェアへの不正な読み出しや消去、変更を防ぐ機能を搭載したマイクロコントローラーファミリー「PIC18-Q24」を発表した。PDID機能を採用していて、プログラムおよびデバッグインタフェースへのアクセスを遮断できる。
マイクロチップ・テクノロジーは2023年11月、ファームウェアへの不正な読み出しや消去、変更を防ぐ機能を搭載したマイクロコントローラーファミリー「PIC18-Q24」を発表した。
同ファミリーは、悪意を持って組み込みシステムに搭載されたデバイスを再プログラムしようとする脅威に対抗するため、拡張コード保護機能としてPDID(プログラムおよびデバッグインタフェース無効化)機能を採用している。同機能を用いることで、プログラムとデバッグインタフェースへのアクセスを遮断し、ファームウェアへの不正な読み出しや消去、変更を防ぐことができる。
MVIOを搭載
MVIO(マルチ電圧I/O)を備えていて、動作電圧が異なるデジタル入出力に外部のレベルシフター無しで接続できる。より大きなプロセッサの監視やテレメトリーを担うシステム管理用途に適する。
開発においては、同社の「MPLAB Code Configurator」(MCC)と連携可能。また、評価キット「PIC18F56Q24」も提供している。
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