はんだ付け不要の50Aオルタネーター用ダイオード：サンケン電気 SG-17VLZ、SG-17VLZ40シリーズ

サンケン電気は、オルタネーター用ダイオード「SG-17VLZ」「SG-17VLZ40」シリーズの量産を開始した。両シリーズとも、極性が逆のS品とR品を提供する。

[EDN Japan]

　サンケン電気は2024年10月、オルタネーター用ダイオード「SG-17VLZ」「SG-17VLZ40」シリーズの量産を開始した。両シリーズとも、極性が逆のS品とR品を提供する。

　高温かつ高湿条件下で高い信頼性を持つ、高放熱のプレスフィット型を採用している。放熱器に挿入するだけで実装でき、はんだ付けの実装工程や作業工数の削減につながる。

オルタネーター用ダイオード「SG-17VLZ」「SG-17VLZ40」シリーズ

エンジンルーム内の過酷な環境に対応

　最大接合温度は235℃と高く、車載エンジンルーム内の過酷な環境に対応する。S品とR品をペアで使用することで、放熱性に配慮しつつ、狭いスペースに効率的にダイオードを配置できる。

　平均順方向電流は50A、逆方向漏れ電流は1μA。ピーク繰り返し逆電圧は、SG-17VLZが17V、SG-17VLZ40が32V、逆方向降伏電圧はそれぞれ20〜26V、36〜44V、順方向降下電圧はそれぞれ1.20V、1.25Vとなる。SG-17VLZシリーズは、ロードダンプサージ規格JASO A-1に対応している。

　S品とR品をペアで使用することで、放熱性に配慮しながら、限られたスペースに効率的に配置できる。主な用途として、24Vバッテリー用オルタネーター回路などを見込む。