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目の前で燃えたタンタルコン 〜 輸入した電気機器の不良:Wired, Weird(1/2 ページ)
顧客からの依頼を受けて電気機器を米国から輸入したが、納品前に通電して動作を確認したら、目の前で煙が出た。今回は煙が出た電気機器の確認結果を報告する。
顧客からの依頼を受けて電気機器を米国から輸入した。納品前に通電して動作を確認したら、目の前で煙が出た。今回は煙が出た電気機器の確認結果を報告する。電気機器の写真を示す。
図1は購入した電気機器で電源電圧の記載がなく、メーカーにマニュアルの提示を依頼した。マニュアルを受領したがマニュアルの作成時期は2005年だった。30年近く前の機器だがマニュアルはインターネット上には公開されていなかった。マニュアルで電源電圧を確認して、購入品に安定化電源で0.5Aの電流制限をかけてDC24Vを電源コネクターに接続したところ、電流リミットが働き、機器から煙の臭いがした。
『これは危ない! 輸入品なので後処理が大変だ』と思い、やむを得ず機器を開けてみた。図2に示す。
図2は電源基板の写真だ。24Vから5Vを生成するコンバーターが実装されていた。DC-DCコンバーターの不良と思われるので、出力に5V電源を接続すると表示灯が点灯した。
電源コネクターへの入力を24Vから下げて5Vから徐々に電圧を上げると、8Vで図2左の上側にあるフラットケーブル付近から煙が出た。フラットケーブルの裏側部分の基板を図3に示す。
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