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基板にあわせて必要なソフトウェアのカスタマイズ項目:マイクロプロセッサQ&Aハンドブック(5)(1/3 ページ)
マイクロプロセッサ(MPU)を使用したボードを開発するユーザーが抱えるさまざまな悩みに対し、マイクロプロセッサメーカーのエンジニアが回答していく連載。今回は、「基板にあわせて必要なソフトウェアのカスタマイズ項目」について紹介します。
マイクロプロセッサ(MPU)を使用したボードを開発するユーザーが抱えるさまざまな悩みに対し、マイクロプロセッサメーカーのエンジニアが回答していく連載「マイクロプロセッサQ&Aハンドブック」。第5回は、第1回記事『マイクロプロセッサ(MPU)の知っておくべき8つのポイント』で紹介した8つのポイントの内、「基板にあわせて必要なソフトウェアのカスタマイズ項目」について紹介します。
なお、プロセッサメーカーから、ソフトウェアのカスタマイズのノウハウ集を記載したWebサイトが提供されていますので、まずは、それらを参考にソフトウェアカスタマイズの概要を理解することを推奨します。
基板にあわせて必要なソフトウェアのカスタマイズ項目は?
マイクロプロセッサは、RAMや起動用のフラッシュメモリ、電源管理IC等が外付けのため、ブート用のソフトウェアを基板に合わせてカスタマイズする必要があります。ブート用のソフトウェアはブートローダ―と呼ばれます。また、OS自体も基板にあわせてカスタマイズが必要になります。新規に設計した基板を立ち上げるときには、ブートローダ―やOSのカスタマイズが適切でない場合に、次のような症状が発生することがあります。
- ブートの途中でハングアップする
- ファームウェアを外部フラッシュメモリに書き込めない
- 外部フラッシュメモリからファームウェアが実行できない
- デバッグ用のコンソールに何も出力されない
これら上記の現象を避けるため、ブートローダ―やOSのカスタマイズについては、次のような項目を理解する必要があります。
- ブートプロセスの基礎知識
- デバイスツリーによるブートローダ―のカスタマイズ
- OSのカーネルカスタマイズ
- ブートローダ―のカスタマイズに起因する問題のトラブルシューティング方法
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