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MPUを使ったボード開発での落とし穴と確認事項:マイクロプロセッサQ&Aハンドブック(6)(1/5 ページ)
マイクロプロセッサ(MPU)を使用したボードを開発するユーザーが抱えるさまざまな悩みに対し、マイクロプロセッサメーカーのエンジニアが回答していく連載。今回は、「初めてのボード開発での落とし穴と確認事項」について紹介します。
マイクロプロセッサ(MPU)を使用したボードを開発するユーザーが抱えるさまざまな悩みに対し、マイクロプロセッサメーカーのエンジニアが回答していく連載「マイクロプロセッサQ&Aハンドブック」。第6回は、第1回記事『マイクロプロセッサ(MPU)の知っておくべき8つのポイント』で紹介した8つのポイントの内、「初めてのボード開発での落とし穴と確認事項」について紹介します。
プロセッサメーカーから、ソフトウェアのカスタマイズのノウハウ集を記載したWebサイトが提供されていますので、まずは、それらを参考にソフトウェアのカスタマイズの概要を理解することを推奨します。
初めてのボード開発で気を付けるべき落とし穴や確認事項は?
マイクロプロセッサを使用した初めてのボード開発で陥りやすい落とし穴と確認事項は、次のような項目があります。
- プログラムがメモリに書き込めない
プログラムがメモリに書き込めない場合、次のような観点から確認が必要です。- ボードの起動に起因する問題
- USBの通信に起因する問題
- 起動しない
ボードが起動しない場合、次のような観点から確認が必要です。- DDRメモリのアクセスに起因する問題
- eMMCなどブート用メモリのアクセスに起因する問題
- 起動時間が遅い
プログラム書き込み後の初回起動時は、プログラムを書き込んだeMMCやSDカードなどのメモリのパーティション拡張処理がLinuxで実行されるため、起動に時間がかかります。初回起動時のみ実行され、以降の起動時には実行されないため、問題ありません。
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