ニュース
約1.1倍の高リップル化、導電性高分子ハイブリッドアルミ電解コンデンサー:ニチコン GWCシリーズ
ニチコンは、保証寿命はそのまま高リップル化を実現した導電性高分子ハイブリッドアルミニウム電解コンデンサー「GWC」シリーズを市場投入する。2025年7月から量産を開始している。
ニチコンは2025年7月、高リップル電流と低ESR性能に優れるという高耐熱タイプの導電性高分子ハイブリッドアルミニウム電解コンデンサー「GWC」シリーズの市場投入を発表した。同月からニチコン岩手にて量産を開始している。
保証寿命そのまま約1.1倍の高リップル化
同社はこれまで、導電性高分子ハイブリッドアルミニウム電解コンデンサーとして125℃ 4000時間保証の「GYA」シリーズや、それより高耐熱および高リップル化が可能となる135℃ 4000時間、または125℃ 4000時間保証の「GXC」シリーズを提供してきた。
今回のGWCシリーズは、高導電率リードを採用することで135℃ 4000時間、または125℃ 4000時間の保証寿命はそのまま、GXCシリーズより最大約1.1倍の高リップル化を実現。これによって高リップル化を必要とする回路ではさらなる高性能化、コンデンサーの員数削減が必要な回路では小型化などに貢献するという。
定格電圧範囲は25V〜63V、定格静電容量範囲は47μF〜560μF、カテゴリー温度範囲は-55℃〜135℃。製品寸法はφ8mm×10mmL〜φ10mm×16.5mmL、端子形状はチップ形。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
「世界初」1005Mサイズで静電容量47μFのMLCC、村田製作所
村田製作所は、1.0×0.5×0.8mmの1005Mサイズで静電容量47μFの積層セラミックコンデンサーを量産開始した。独自のセラミック素子と内部電極の薄層化技術によって、静電容量は「1005Mサイズとしては最大」(同社)となる47μFだ。
CEマーキングの亡霊 懸念されるPFC電源の焼損事故
知人からPFC電源の焼損の相談があった。半導体工場で装置の電源部品の焼損事故が発生して、装置内に煙が充満したようだ。今回、その原因や対策を紹介する。
静電容量は従来比2.1倍、2012Mサイズの車載用MLCC 村田製作所
村田製作所は、車載市場向けに、2012Mサイズの車載用積層セラミックコンデンサー「GCM21BE71H106KE02」を発表した。定格電圧50Vdcにおいて、静電容量10μFを達成している。
「業界最高値」1005サイズで静電容量47μFの積層セラコン
京セラは、静電容量値47μFの1005サイズ積層セラミックコンデンサー「KGM05」シリーズを発表した。1005サイズのMLCCにおいて静電容量値47μFは「業界最高」(同社)だという。
高リップル電流対応、OBC向けアルミ電解コンデンサー
ニチコンは、高リップル電流に対応し、耐久性に優れる基板自立形アルミニウム電解コンデンサー「LGA」シリーズの販売を開始した。電気自動車のオンボードチャージャー市場の要求に応える。
