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実環境に近い解析が可能 ロームのシャント抵抗器EROMモデルシーメンスの熱設計ツールで搭載

ロームは、シャント抵抗器のEROMモデルを拡充し、「PMR」シリーズを追加した。実使用環境に近い条件での解析が可能。Web公開していて、シーメンスの電子機器向け熱設計ツールにも標準搭載する。

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 ロームは2025年11月、シャント抵抗器のEROM(Embeddable BCI-ROM)モデルを拡充し、「PMR」シリーズを追加した。既にWeb上で公開している。

 同社は以前から、シャント抵抗器「PSR」シリーズのEROMモデルを公開している。今回追加したPMRシリーズのEROMモデルでは、表面温度や部品熱抵抗における実測値との差を±5%以内に抑えた。実使用環境に近い条件での解析が可能なため、熱設計段階でのシミュレーション精度や開発効率の向上に寄与する。

EROMモデルと実測平均の比較
EROMモデルと実測平均の比較 出所:ローム

シーメンスの「Simcenter Flotherm」に標準搭載

 シーメンスは、同社の電子機器向け熱設計ツール「Simcenter Flotherm」において、「Flotherm 2510」以降で新EROMモデルを標準搭載する。これにより、部品メーカーとセットメーカー間で熱解析モデルを共有しやすくなるため、機密情報を保持しながらの高精度なシミュレーションが可能になる。

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