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転送速度9600MT/秒 ルネサスのDDR5向け第6世代RCD第5世代品と互換性あり

ルネサス エレクトロニクスは、サーバ用DDR5 RDIMM向けに、第6世代のRCD「RRG5006x」を発表した。9600MT/秒のデータ転送速度を達成し、第5世代品の8800MT/秒に比べて10%高速化した。

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 ルネサス エレクトロニクスは2025年11月、サーバ用DDR5 RDIMM(Registered Dual Inline Memory Module)向けに、第6世代のレジスタードクロックドライバー(RCD)「RRG5006x」を発表した。一部ユーザーへサンプル出荷を開始していて、量産は2027年上半期を予定する。

サーバ用DDR5 RDIMM「RRG5006x」
サーバ用DDR5 RDIMM「RRG5006x」 出所:ルネサス エレクトロニクス

第5世代品比で10%高速化

 RRG5006xは、9600メガトランスファー秒(MT/秒)のデータ転送速度を達成し、第5世代品の8800MT/秒に比べて10%高速化した。次世代のサーバプラットフォームに求められる、堅牢性や信頼性を備える。

 第5世代品とは互換性を備え、既存のシステムを維持したままアップグレードできる。シグナルインテグリティと電力効率が向上し、AIや高性能コンピューティング(HPC)、大規模言語モデル(LLM)などの高速演算処理に対応する。

 拡張型ディシジョンフィードバックイコライゼーション(FDE)アーキテクチャにより、8回分の過去の信号データを用いて、1.5mVごとに補正値を調整できる。信号品質を維持しつつ、エラーを抑制する。ディシジョンエンジンシグナルテレメトリー&マージニング(DESTM)機能により、リアルタイムの信号品質表示やマージン可視化、診断フィードバックが可能。高速通信における安定動作を支援する。

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