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基板から煙が噴き出した!――古い歯科技工機器の修理(2):Wired, Weird(2/3 ページ)
前回に続き、歯科技工用ブラシレスモーターのコントローラーの修理だ。モーターの動作確認を行っていたところ、なんと制御基板から煙が噴き出した。その原因を探る。
消費電力は最大150W、なぜ4Aのヒューズが?
この機器の消費電力は、最大でも150Wの電力なので、4Aでは大きすぎるだろう。銘板に表記された電力を図3で再確認した。
銘板には1.5Aの電流と150Wの電力が表示されていて、ヒューズは2Aで十分なはずだ。なぜ4Aのヒューズが実装されているのかは不明だ。取りあえず制御基板を外し、Iブリッジ周辺の部品を確認した。図4に示す。
図4左は破損部品を外したハンダ面だ。右図は、左から3番目のトランジスタのパターンの拡大で、基板が黒く焼けている。この辺りで駆動電源が短絡したようだ。
破損部品を交換、それでも残る劣化部品の兆候
テスターでの確認結果は正常だったが、部品面の小型トランジスタの3個も念のため交換した。破損部品を交換した後の基板を図5に示す。
図5左の部品面には、5V電源とオペアンプ電源の安定化のため、電解コンデンサーとセラミックコンデンサーを追加した。右図のハンダ面にも、当初予測したオペアンプの電源の補強としてセラミックコンデンサーを2個追加した。
モーターを接続せずに通電してみたところ、消費電流は約14Wだった。修理前の2Wから12W増加している。まだ劣化した部品が隠れていると思われた。
この機器は使用しないほうが良いと知人へ連絡したが、知人の希望で返却した。
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