48V電源向け車載プリドライバー、STマイクロ:8チャンネル出力搭載
STマイクロエレクトロニクスは、48V車載電源システム向けプリドライバー「L98GD8E」を発表した。8チャンネルの出力を備えていて、ISO 21780規格に準拠している。
STマイクロエレクトロニクスは2026年6月、48V車載電源システム向けプリドライバー「L98GD8E」を発表した。すでに量産を開始していて、価格は1000個購入時で約3.95米ドル(約600円)だ。
絶対最大定格は75Vで、48V電気系向けのISO 21780規格に準拠する。8チャンネルの出力を備えていて、外付けハイサイドNチャンネルMOSFET、ハイサイドPチャンネルMOSFET、ローサイドNチャンネルMOSFETの駆動向けに個別設定できる。
DCモータードライバーでは、1個のICで最大2系統のHブリッジを制御可能。複数のリレーや抵抗負荷、容量性負荷の制御にも対応する。小型バルブ向けのピーク&ホールド制御もサポートした。なお、チャンネル6は、専用イネーブルピンを必要とする安全関連負荷の駆動向けに設計している。
MOSFETのターンオン時とターンオフ時のスルーレートを制御することで、車載電装システムに求められるEMC規制への適合を支援する、故障診断機能として、バッテリー短絡や接地短絡、負荷オープンなどをオン時、オフ時の両方で検出できる。
10ビットA-Dコンバーターを2基搭載
10ビットA-Dコンバーターを2基搭載し、バッテリー電圧とデバイス温度を監視する。過電流保護のしきい値を動的に補正できるため、さまざまな動作条件への対応が可能だ。
3.3Vおよび5Vロジックに対応した高速SPIインタフェースを搭載する。設定や診断情報の通信に加え、バッテリー電圧やデバイス温度の読み出しに対応する。組み込み自己テスト機能、内部過電圧検出回路のハードウェアセルフチェック、通信チェック用ウォッチドッグタイマーも備えた。パッケージは10×10mmのTQFP64を採用している。
同社は、マイルドハイブリッド車のパワートレインや回生エネルギーシステム、電動コンプレッサー、統合型スタータージェネレーターなどを用途に想定する。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
48V分散型電源アーキテクチャの利点とは
自動車の電動化で多くのメーカーが採用する48Vマイルドハイブリッドシステムは、CO2排出量を削減しながら、パフォーマンスと機能を同時に向上できるというメリットがある一方で、さまざまな課題もある。今回、その課題解決が期待できる「48V分散型電源アーキテクチャ」について解説する。
エンジンルーム内部品の電動化も進む 車両設計はより自由に
MolexとDigiKeyが、自動車の電動化について語った。具体的には、エンジンルーム内のコンポーネントの電動化や、48Vシステムで求められるコンポーネントの要件などについて議論した。
自動車設計の進化で電子部品への要求はどう変わる?
電動化が進む自動車の設計において、車載用エレクトロニクスに対する要求はどう変化しているのだろうか。コネクターなどを手掛けるMolexと、半導体/電子部品ディストリビューターのDigiKeyが解説する。
小型家電向け100W GaNコンバーター、ST
STマイクロエレクトロニクスは、100W対応の高電圧GaNコンバーター「VIPerGaN100W」「VIPerGaN100WB」を発表した。コーヒーメーカーや小型家電などでの電源設計に適する。
動作電圧4〜36Vの高精度デュアルオペアンプ、ST
STマイクロエレクトロニクスは、4〜36Vの動作電圧範囲に対応する、高精度のデュアルオペアンプ「TSB192」を発表した。全温度範囲で最大30μVのオフセット電圧を維持してドリフトを低く抑えている。
