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シーメンス時代に開発された「TriCore」 今は車載MCUで息づく:マイクロプロセッサ懐古録(19)(2/4 ページ)
今回はInfineon Technologiesが手掛ける「TriCore(トライコア)」を紹介する。十分、現役なのだが、登場して30年以上が経過しているので、“懐古録”として取り上げられるほど長い歴史を持つプロセッサだ。
拡張が予定されていたTriCore
またSiemensも続くInfineonも、このTriCoreシリーズを積極的に拡張して行くつもりだった。図6は1999年度版のTriCoreのロードマップである。この時点ではTriCore 1はプロセスの微細化だけで、TriCore 2でDSPの性能を上げると共に64bit化、TriCore 3ではマルチプロセッサ構成を想定というものだった。これが2002年にはこうなっている(図7)。ここで
- TC1 v1.1(TC110):オリジナルのTriCore構成そのまま。
- TC1 v1.2(TC120):若干の性能改善に加え車載/産業機器向け安定性能強化や命令デコードの最適化、周辺回路との接続を改善
- TC1 v1.3(TC130):プロセス微細化による高速動作、及び内部構造の変更。更にMMUを搭載したほか、コプロセッサ向けI/Fを搭載
となっている。
ちなみにTriCore 1はこれで終わりではなく、まず2007年にTC1 v1.3.1(TC131)がリリースされた。こちらは命令定義をクリーンナップし、仕様のerrataを訂正。またEABI(Embedded Application Binary Interface)に準拠するといった形になっている。そして2012年5月にはTriCore V1.6のマニュアルが公開され(図8)、2013年にはこれを搭載した製品(AURIX TC2xxシリーズ)が出荷された。さらに2017年にはTC1 v1.6.2が発表され、同時にAURIX TC3xxシリーズも発表された。最新のものは2022年にアナウンスがあったAURIX TC4xシリーズで、これにはTC1 v1.8が搭載されている。ただこのTC1 v1.8に関しては、いまだにユーザーマニュアルが公開されていない。
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