Linux PCでマイコンのプログラム開発:Q&Aで学ぶマイコン講座(120)(2/3 ページ)
マイコンユーザーのさまざまな疑問に対し、マイコンメーカーのエンジニアがお答えしていく本連載。今回は、上級者の方からよく質問される「Linux PCでマイコンのプログラム開発」についてです。
マイコン開発ツール
最初に、STから提供されているマイコンの開発ツールについて簡単に解説します。
1.STM32CubeIDE
いわゆる、統合開発環境です。コード編集、ビルド、書き込み、デバッグなど、マイコンのソフトウェア開発に必要な機能を全て備えています。Windows、LinuxおよびmacOS(64bitバージョンのみ)で動作可能です。
2.STM32CubeMX
STM32製品の設定を簡略化するツールです。クロックやGPIOや周辺機能の設定を、ステップバイステップのガイド付きプロセス(GUI)を使って行い、対応する初期化コードを生成するグラフィカルツールです。通常は、STM32CubeIDEと組み合わせて使います。Windows、LinuxおよびmacOSで動作可能です。
3.STM32CubeProgrammer
STオリジナルの書き込みツールです。マルチOS、グラフィカルユーザーインタフェースまたはコマンドラインインタフェース、多種多様な通信接続(JTAG、SWD、USB、UART、SPIなど)をサポートするSTM32のプログラミング用オールインワンソフトウェアツールです。Windows、LinuxおよびmacOSで動作可能です。
Linux環境で利用できるその他のツール
1.STM32CubeCLT
STM32のエコシステムのオールインワンのマルチOSコマンドラインツールセットです。Windows、LinuxおよびmacOSで動作可能です。
2.Open On-Chip Debugger(OpenOCD)
デバッグ、インシステムプログラミングおよび、バウンダリスキャンテスト機能の提供を目的としたフリーソフトウェアです。
3.PlatformIO
VS Codeでマイコンの開発を行う際にPlatformIO拡張機能を入れるとプロジェクト作成、ビルド、書き込み、シリアルモニター、ライブラリー管理、デバッグ対応ができるようになり、IDEとして使えます。
4.Zephyr
オープンソースのRTOS開発エコシステムです。STは、シルバーメンバーとしてこのプロジェクトに参加し、STM32ベースのコードのメンテナンスに取り組んでいます。
まとめ
Linuxに対応しているツールを図3にまとめます。
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![<strong>図3:ツールのまとめ</strong>[クリックで拡大]](https://image.itmedia.co.jp/edn/articles/2610/23/jn20261023mcu003.jpg)