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DC-DCコンバータのノイズ対策[実践編]徹底研究! 設計/実装における具体策(5/5 ページ)

本稿では、非絶縁型/スイッチング方式のDC-DCコンバータにおけるノイズ対策について、2回にわたって解説している。前回は『理論編』として、ノイズの種類やその発生メカニズムについて説明した。その内容を踏まえ、今回の『実践編』では、ノイズの発生を抑えるための基板レイアウト設計の基本、部品の選択方法、付加回路による対策手法について具体的に解説する。

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ノイズの測定方法

図A プローブによる測定結果の違い
図A プローブによる測定結果の違い 測定結果のスケールはX軸が2μs/div、Y軸が20mV/div。

 ここでは、ノイズの測定方法についての注意点を示しておく。

 よく、「DC-DCコンバータの出力ノイズが非常に大きい」といった話を聞くことがある。しかし、実際にはDC-DCコンバータが発生するノイズが問題なのではなく、測定方法が不適切であるが故に、ノイズが発生しているかのように見えてしまっているということが多い。通常のプローブを使うと、図A(a)に示すように、プローブのグラウンド線や、ループの間に磁束が混入してノイズが発生してしまうのである。

 DC-DCコンバータが発生するノイズを正確に測定するには、剣方プローブもしくはFETプローブのように、ノイズの混入の少ないタイプのプローブを使うとよい(図A(b))。


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