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12チャネルのデジタル音声出力を持つオーディオIC、価格競争力に優れるインターシル DAE-3HT

インターシルのオーディオIC「DAE-3HT」は、薄型テレビの下部に設置するサウンドバーやホームシアターなど価格競争力が求められるオーディオシステム向けとなっている。

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 インターシルは2012年1月、デジタル音声処理エンジンとD級アンプを駆動するPWM(パルス幅変調)出力チャネルをそれぞれ12個備えるオーディオIC「DAE-3HT」を発表した。同社のオーディオICファミリ「D2Audio」の新製品である。ハイエンドのオーディオシステムに利用されていた既存のD2Audioに対して、DAE-3HTは薄型テレビの下部に設置するサウンドバーやホームシアターといった価格競争力が求められる用途に向ける。1万個購入時の単価は3.75米ドル。

 DAE-3HTの音声処理エンジンはプログラマブルなDSPとなっている。同社が提供するファームウェア「D2Audio SoundSuite」を用いれば、オーディオシステムに求められる音響効果を簡単に設計することができる。また、オーディオ信号パスの設計支援ツール「Audio Canvas III」にも対応している。さらに、イコライジングやダイナミックレンジの圧縮、ミキサーやフィルタリングなど、オーディオシステムのメインプロセッサ上で行うようなポスト処理も可能だ。PWM出力チャネルは、アンプ内蔵スピーカに加えて、ライン出力の駆動にも対応している。PWM出力のS/N比(信号対雑音比)は、アンプ内蔵スピーカが110dB(THD+Nが0.01%のとき)以上、ライン出力が114dB以上となっている。

 デジタル音声の入力チャネルは8個ある。各入力チャネルは、32k〜192kHzの範囲でサンプル周波数を変更できるサンプリングレートコンバータを備える。入出力インタフェースは、I2S入力×4、I2S出力×1、S/PDIF入出力×1、I2C×1、SPI(Serial Peripheral Interface)×1を搭載している。パッケージは、72端子のQFNである。

「DAE-3HT」を用いたオーディオシステムの構成
「DAE-3HT」を用いたオーディオシステムの構成

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