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無償のRF回路設計用ツール、新機能を追加してバージョンアップADI ADIsimRF

アナログ・デバイセズのRF回路設計用ツール「ADIsimRF」の新バージョンは、機能を強化するとともに、同社の29種類のRF ICとデータコンバータICを新たに利用できるようになった。

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 アナログ・デバイセズは2012年2月、RF回路設計ツールの新バージョン「ADIsimRF Version 1.6」を発表した。従来バージョンと比べて、機能を強化するとともに、同社の29種類のRF ICとデータコンバータICを新たに利用できるようになっている。同ツールは、同社サイトから無償でダウンロードできる。

 ADIsimRFは、同社のRF ICやデータコンバータICを用いたRF回路のモデリングや評価に利用できるツールである。カスケード接続におけるゲイン、雑音指数、IP3(3次インターセプトポイント)、P1dB(1dB圧縮ポイント)、消費電力といったRF回路のパラメータを算出する機能を備えている。


 新バージョンで強化された機能は大まかに3つに分けられる。1つ目は、受信感度のようなシステムレベルの計算、dBm単位の出力ノイズフロア積分値の計算結果の表示、復調器の最小S/N比(信号対雑音比)の設定といったツールの機能そのものの拡張である。2つ目は、ネットブックなど比較的解像度の低いディスプレイでも表示できるように1024×600画素のアスペクト比をサポートしたことだ。3つ目は、欧州の数値フォーマットに対応するファイルの保存/読出し機能である。

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