ニュース
低消費電力のBLE通信モジュール、ヘルスケアやモバイル機器向けに量産開始:村田製作所 SMARTモジュール
村田製作所は、低消費電力の無線通信規格「Bluetooth Low Energy」に対応した無線通信モジュールの量産を2012年6月に開始する。想定する対象機器は、血圧計や体重計といったヘルスケア・フィットネス機器、腕時計、小型センサーなどの低消費電力機器などである。
村田製作所は、Bluetooth Low Energy(BLE)規格に準拠した無線通信モジュール「Bluetooth SMARTモジュール」を開発し、2012年6月に量産を開始する。
BLE規格は、ボタン電池で数カ月から数年間の稼働を可能にする超低消費電力の無線通信技術である。スポーツやヘルスケア、ホームネットワークといった領域で活用されることが想定されており、血圧計や体重計といったヘルスケア機器、腕時計や小型センサーといった電池駆動機器とモバイル端末の間をシームレスに接続する手段として注目が集まっていた。
SMARTモジュールには、Bluetoothのヘルスケアプロファイルをはじめ、BLE通信に必要なプロトコルスタックが全て内蔵されており、組み込み機器で広く使われている8ビットまたは16ビットマイコンから容易に制御することが可能だ。さらに、モジュールとして各種認証を取得済みであるため、採用機器の開発期間やコストを削減できるという。
想定する対象機器は、血圧計や体重計といったヘルスケア・フィットネス機器の他、腕時計、小型センサーなどの低消費電力機器、スマートフォンの周辺機器など。外形寸法は、20.0×13.0×2.4mmである。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 乱立する規格への最適な対処法とは?無線機能を機器に組み込む
WiMAX、ZigBee、LTEなど、無線通信の世界には、新たな規格が続々と登場している。その一方で、ワイヤレス機器では古い規格も比較的長く使われる傾向にある。そのため、複数の規格をサポートすることや、規格の変更に伴うアップグレードを容易に実現する実装手法が求められている。では、こうした要求に応えるために、実際にはどのような取り組みが行われているのだろうか。 - 携帯電話機のRF部の特性を評価するシステム、村田製作所が開発
- 「Bluetooth 3.0はテレビリモコンに最適」――Broadcom社が製品展開を拡大