ニュース
後付けして簡単にスマホにデータ収集、M2M用通信モジュールの生産が開始:アプリックス JM1
アプリックスは、既存製品のスイッチやLEDといった信号線に無線通信モジュールを接続し、信号線に流れる電気信号をそのまま取得するという新しいコンセプトのM2M用モジュールの生産を開始した。
M2M(Machine to Machine)用通信モジュールを新規事業として手掛けるアプリックスは2012年8月、家電やヘルスケア機器といった宅内にあるさまざまな機器を、簡単にスマートフォンに接続する無線通信モジュール「JM1」の生産を開始したと発表した。
JM1の特徴は、シンプルなデータ取得方法にある(関連記事)。既存製品のスイッチやLEDといった信号線にJM1を接続し、信号線に流れる電気信号をそのまま取得することで、機器の状態をモニタリングする仕組みである。JM1とスマートフォンはBluetoothで接続する。このような構成を採ることで、既存製品のハードウェア構成を変えることなく、コストを抑えて機器のデータをスマートフォンやタブレットPCに集めることが可能になるという。
対象用途は、家電やヘルスケア機器の他、スポーツや玩具など幅広い。価格は7.99米ドル、外形寸法は18×40mmである。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- こんな手があったのか!? 安く簡単にデータを集める新提案
アプリックスは、「機器の稼働状態に関連するような信号が通るラインをサンプリングし、その結果をクラウドのサーバに送る。そして信号の意味はクラウド側で判断する」というデータ収集の新たな方法を提案している。 - あらゆる機器をワイヤレスでつなぐ:M2Mネットワークの「今」
安価なワイヤレスネットワークと組み込みプロセッサの組み合わせがコンピュータ革命を持続させている。本稿では、あらゆる機器をワイヤレスでつなぐための、いくつかの通信方式とその事例を交えながら、ワイヤレスネットワークの実用性や現状の問題点について解説する。 - ビッグデータが「場」となる、それを有機的に活用するのがM2Mだ
「第1回 ワイヤレスM2M展」の特別講演では、東京大学 先端科学技術研究センターの教授で、新世代M2Mコンソーシアムの会長を務める森川博之氏が登壇。M2Mの市場に期待する理由や現在の状況、導入を進める上での課題など、さまざまな視点で熱いメッセージを語った。