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産業用途に適したセンサーモジュール、CANとRS-422に対応:セイコーエプソン M-G550-PC/同PR
セイコーエプソンの「M-G550-PC」「M-G550-PR」は、3軸角速度センサーと3軸加速度センサーを、ASICとともに単一ケースに収めたセンサーモジュールだ。CANとRS-422に対応していて、高い防水/防じん性も備えることから、産業用途に適しているという。
セイコーエプソンは2013年4月25日、慣性計測ユニット(Inertial Measurement Unit:IMU)の新製品として、「M-G550-PC」「M-G550-PR」の2品種を発表した。IMUとは、3軸角速度センサーと3軸加速度センサーを組み合わせ、信号処理を担うASICとともに金属ケースに収めたセンサーモジュールである。M-G550-PCはCAN(Controller Area Network)に、M-G550-PRはRS-422のインタフェースに対応している。船舶や自動車、無人装置、各種産業機器のモーション計測/振動計測といった用途に向ける。両品種とも、2013年5月からサンプル出荷、同年7月から量産出荷を開始する。
M-G550-PC、M-G550-PRは、防水/防じん規格であるIP67に準拠している。そのため、過酷な環境での使用が可能だ。サンプリングレートは最大で1000サンプル/秒。サイズは52×52×26mm(突起物を含まない)で、重さは約85g。電源電圧は9〜30Vである。
RS-422に対応しているM-G550-PRは特に高いノイズ耐性を備えており、IMUから200mほど離れた場所での動作計測や制御、検査も可能だという。
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