民生/車載分野で培った技術を産業分野へ、ロームはSiC製品などを幅広く展示：TECHNO-FRONTIER 2013 開催直前情報

民生機器や車載機器の分野で多くの実績を持つロームが次に目を向けているのが、成長を続ける産業分野だ。TECHNO-FRONTIER 2013では、電力変換ロスを大幅に低減できるSiC関連の製品を筆頭に、同社が得意とするアナログ/パワー技術を用いた、産業機器向けの製品を数多く出展する。

[EDN Japan]

　2013年7月17〜19日の3日間、メカトロニクス/エレクトロニクス関連の最新の要素技術が一堂に集結する「TECHNO-FRONTIER 2013」が開催される。

　TECHNO-FRONTIER 2013の開催に先立ち、アイティメディアが運営する組み込み／エレクトロニクス関連メディア「MONOist」「EE Times Japan」「EDN Japan」では、TECHNO-FRONTIER 2013の特設ページを設け、各編集部が厳選した注目企業の見どころ情報や新製品リリース、速報、イベントリポートなどを紹介する。

　今回紹介するのは、産業機器分野への展開に力を入れるロームだ。

＞＞3メディア合同「TECHNO-FRONTIER 2013特集」

産業分野への展開に注力

　近年、自動車からインフラに至るまで、あらゆる分野で省電力化が進められ、より低損失を実現するデバイスやモジュールが求められている。こうした中、ロームは電力変換ロスを劇的に減らすことができるSiCパワーデバイスや高効率な電源供給を実現するパワーマネジメントICなど、省エネ化に大きく貢献するデバイスを多く提供してきた。

　TECHNO-FRONTIER 2013におけるロームのテーマは、「SMART INDUSTRIES BY ANALOG POWER」である。アナログ/パワー技術に強みを持つ同社は、世界中で成長を続ける産業機器分野への展開に力を入れている。これまで民生機器分野や車載分野で培ってきた技術を生かし、産業機器分野で注目される「省エネ」「高速化」「小型化」をキーワードに、アナログ/パワー技術で貢献していきたいとしている。

　ロームは、SiC（シリコンカーバイド）パワーデバイス、センサー、電源、モーターディスクリートの5つのコーナーに分けて展示を実施する。

　SiCパワーデバイスのコーナーでは、高耐熱のSiCパワーモジュールをはじめ、多数の製品を展示する。業界最高クラスの変換効率を誇るAC-DCコンバータや、センサーネットワークとしてEnOceanのスイッチモジュールなどを活用したデモンストレーションにも力を入れる。

　さらに、「FPGA用電源モジュール」や「特定小電力モジュール」といった計4つのテーマで、アナログ技術のプロフェッショナルであるエンジニアによる技術プレゼンも毎日実施する。また、7/17（水）には、ランチセッションにてロームの最先端の技術を紹介する予定だ。

　「TECHNO-FRONTIER 2012」では、“パワーデバイス＝ローム”というイメージを訴求すべく、世界に先駆けて量産を進めているSiC関連製品を多く出展した。今年は、パワーデバイスはもちろん、産業機器向けをメインに、高効率の電源やモータードライバ、センサー、ディスクリートなどを含め、幅広いラインアップで顧客にトータルで提案できる新製品/新技術を出展する予定だという。

ブースのイメージ

　産業機器分野を重点市場の1つに位置付けるロームにとって、製造業のエンジニアの来場が多いTECHNO-FRONTIERは、「当社のアナログパワー技術を訴求するための重要な場」（ローム）だという。ロームは、「この展示会と同社のブースを通じて、エンジニア同士がコミュニケーションを取り、革新的な技術を生み出すことを期待しています」と述べる。

　ロームは、「エレクトロニクス機器の多様化、高機能化に伴い、開発設計にはスピードと柔軟性が求められ、顧客のニーズも多様化しています。自社のモジュール化技術などを生かして、このようなニーズに対し、トータルソリューションでの技術提案、製品提供を行うことで、より高い付加価値を提供します」と述べている。

TECHNO-FRONTIER 2013

会期	2013年7月17日（水）〜19日（金）
時間	10：00〜17：00
会場	東京ビッグサイト
ローム	ブースNo．：2D-301

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