「アプセサリー」向けBluetooth 4.0対応ネットワークプロセッサ:STマイクロ BlueNRG
STマイクロエレクトロニクスは、Bluetooth 4.0 Low-Energyに対応したネットワークプロセッサ「BlueNRG」を発表した。スマホなどと連携するフィットネス用リストバンド、スマートグラス、ウェアラブルセンサーなど「アプセサリー」をターゲットにしている。
STマイクロエレクトロニクスは2013年9月2日、Bluetooth 4.0 Low-Energy(Bluetooth Smart)に対応した1チップ型のネットワークプロセッサ「BlueNRG」を発表した。Bluetoothファームウェアのアップグレードができる他、「業界最高クラスの電力効率を実現した」(同社)という。現在サンプル出荷中で、量産は2013年内を予定している。価格は1000個購入時約1.8米ドルとしている。
新製品は、Bluetooth SmartまたはBluetooth Smart Readyに対応したスマートフォン、タブレット端末などの機器との接続に必要な機能を1チップに搭載。スマホなどと連携するフィットネス用リストバンド、スマートグラス、ウェアラブルセンサーなど「アプセサリー(App-cessorise)」をターゲットにした製品となっている。
最大ピーク電流は、受信時7.3mA、送信時8.2mA。同社は「非常に低消費な無線送受信動作により、小型コイン型バッテリーのみで数カ月から数年間にわたって駆動するアプセサリーを実現することができる」という。省電力管理機能を備え、動作モードを素早く切り替えて、電力損失を最小限に抑える。
新製品は最新のBluetooth 4.0規格に準拠し、独自の無線制御プロセッサとBluetoothファームウェアが内蔵されているため、ワイヤレス機器設計が簡略化できるという。各種Bluetooth Low-Energyプロファイルをアプリケーションプロセッサに実装するため、使用するホストマイコンの種類やプロファイルを柔軟に選択することができる。内蔵の不揮発性メモリにより、屋外でも容易にファームウェアをアップグレードでき、Bluetooth規格の将来のリリースにも継続的に準拠できるとしている。
パッケージは5mm角サイズのQFN32と、2.6mm角サイズのWCSPの2種類がある。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- あの“マッチ棒無線モジュール”を進化させる“ライター”が登場
東京コスモス電機は、電子工作初心者でも利用できる無線モジュール「TWE-Lite DIP」(トワイライト・ディップ)の内蔵ソフトウェアを自由にカスタマイズできるUSBアダプター「TWE-Lite R」(トワイ・ライター)を発売した。 - 「IEEE 802.15.4g」準拠の920MHz帯無線モジュール、スリープ電流は0.9μA
ロームの「BP3596」は、国際通信規格「IEEE 802.15.4g」に準拠した920MHz帯無線通信モジュールである。宅内の消費電力量モニタリングや無線ネットワーク構築といった用途に使える。 - 電池の使用時間を従来の2倍に延長、ダイアログのBluetooth Smart対応SoC
ダイアログ・セミコンダクターの「SmartBond(DA14580)」は、消費電力を抑えることで、他社製品に比べて電池の使用時間を約2倍に延ばすことが可能な、Bluetooth Smart対応のSoC(System on Chip)である。同SoCを搭載したBluetooth Smart無線モジュールを、提携した村田製作所が開発して販売する予定だ。