HDMI2.0に対応、ローデのビデオテスタ:ローデ・シュワルツ R&S VTxシリーズ
ローデ・シュワルツ・ジャパンの「R&S VTxシリーズ」は、HDMI2.0に対応したプロトコル試験が行えるビデオテスタである。最新の4Kテレビの設計/開発とロゴ認証試験用測定器として利用することができる。新製品は4K 60Hzでカラーフォーマットが4:2:0に対応したもので、今後は4:2:2や4:4:4といったカラーフォーマットに対応した製品もシリーズ化していく予定だ。
ローデ・シュワルツ・ジャパンは2013年9月、HDMI2.0に対応したプロトコル試験が行えるビデオテスタ「R&S VTxシリーズ」を発売した。新製品はHDMI2.0で追加された新しいフォーマットのうち、4K 60Hzでカラーフォーマットが4:2:0に対応したもので、最新の4Kテレビの設計/開発とロゴ認証試験用測定器として利用することができる。今後は4:2:2や4:4:4といったカラーフォーマットに対応した製品もシリーズ化していく予定だ。
プロトコル試験が可能
R&S VTxシリーズには、最大8スロットの拡張モジュールユニットに対応できる「R&S VTC」、最大3スロットの拡張モジュールに対応できる「R&S VTE」および1モジュールユニットのみの「R&S VTS」がある。これらの本体に拡張モジュールを装備することで、HDMIに関連した測定が行える。例えば、R&S VTx本体にHDMI RXモジュール(300MHz)「R&S VT-B2361」を装着すると、HDDレコーダ/プレーヤー、BlueRayレコーダといったソース機器の信号を解析することができる。R&S VTx本体にHDMI TXモジュールの「R&S VT-B360」を装着すれば、テレビやディスプレイなどシンク機器の評価を行うことができる。
さらに、HDMI 1.4CTSソーステストオプション「R&S VT-K2365」やHDMI 1.4/2.0CTSシングルテストオプション「R&S VT-K365」をそれぞれに追加すれば、HDMIの相互接続性を保証するためのプロトコル試験を行うことができる。
価格(税別)は、R&S VTCが141万4000円、R&S VTEが98万5000円、R&S VTSが31万4000円。R&S VT-B2361は155万7000円、R&S VT-B360は47万1000円。R&S VT-K2365とR&S VT-K365はいずれも各55万7000円。
ローデ・シュワルツ・ジャパンは、4K2Kビデオボード「Atomix HDMI」でHDMI2.0のサポートも同時に始めた。Atomix HDMIは、4K動画をプレイアウトしたり保存したりするためのビデオインタフェース。PCに実装すれば非圧縮の4Kプレーヤー/レコーダの機能を容易に備えることができる。価格(税別)は、Atomix HDMIが29万2000円、4Kソフトライセンス「Atomix 4K R/T」が68万8000円、4K 420 60pソフトライセンス「Atomix HDMI 4K 420 60p R/T」が29万2000円。
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