ワイヤレスM2M接続機能を低コスト、短期間で実装可能に:ディジ インターナショナル ConnectCore 6
ディジインターナショナルの「ConnectCore 6」は、フリースケールのアプリケーションプロセッサ「i.MX6」シリーズをベースとした、ワイヤレス通信機能搭載のマルチチップモジュールである。輸送機器やセキュリティ機器、産業機器などにおけるワイヤレスM2M(Machine to Machine)接続の用途に向ける。
ディジインターナショナルは2014年3月、フリースケールのアプリケーションプロセッサ「i.MX6」シリーズをベースに、ワイヤレス通信機能などを備えたマルチチップモジュール「ConnectCore 6」を発表した。輸送機器やセキュリティ機器、産業機器などにおけるワイヤレスM2M(Machine to Machine)接続の用途に向ける。
ConnectCore 6は、動作周波数が最大1.2GHzの「i.MX6 Quad」を始め、「i.MX6 Dual」、「i.MX6 Solo」など、i.MX6シリーズが搭載されたジュール製品を用意している。ワイヤレス通信機能としては、IEEE 802.11a/b/g/nなどのWi-Fi規格やBluetooth/Bluetooth4.0規格をサポートしている。モジュールの外形寸法は50×50mmで厚みは5mmと小さい。動作温度範囲は産業向け仕様が−40〜85℃、拡張仕様の場合−20〜105℃まで対応することができる。これらのモジュールを活用することで、ワイヤレスM2M接続の機能を、コンパクトな形状で、低コストかつ短期間に実現することが可能となる。
ConnectCore 6の開発キットおよびプロトタイピングモジュールは2014年3月より利用することが可能である。完全なシングルコンピュータとしての製品提供は2014年夏を予定している。
同社は組込み機器向けに、i.MXプロセッサを応用したプロセッサモジュールをかねてより供給している。一例だが、i.MX53プロセッサベースのConnectCoreは、NASAが開発したヒューマノイドロボット「Robonaut」に搭載され、撮影した動画をワイヤレスで配信/制御するための機能モジュールとして活用されているという。
関連キーワード
M2M | 通信 | 無線 | アプリケーションプロセッサ | Bluetooth | 通信モジュール | フリースケール・セミコンダクタ | ロボット | セキュリティ | Wi-Fi
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- M2Mや自動車の用途に最適、u-bloxのUMTS/HSPAセルラーモデム
「SARA-U2」シリーズは、プリント基板の占有面積を小さくできるUMTS/HSPAセルラーモデムである。パッケージはLGA(Land Grid Array)で、外形寸法は16×26mmと小さいため、組込み機器への高密度実装が可能である。 - M2MにLTE/3Gの通信環境を提供――位置測位や緊急速報にも対応
「HM-M100」は、M2M(Machine to Machine)通信に向けたデータ通信モジュールで、LTE(Long Term Evolution)/3Gに対応している。近距離無線通信規格を利用したこれまでのM2M通信に比べて、新製品はデータ通信を高速に行え、エリアカバーが広い通信環境を提供する。 - 「M2M」「IoT」を実現する無線技術が競演
さまざまな無線関連技術が展示されたワイヤレスジャパン2013(2013年5月29〜31日、東京ビッグサイト)。機器が通信によりインターネットと連携する「M2M」(Machine to Machine)、「IoT」(モノのインターネット)を実現する無線通信モジュールが数多く展示された。