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自律動作の周辺モジュールを内蔵、マイクロチップの8ビットPICマイコンマイクロチップ PIC16F170X/171Xファミリ

マイクロチップの「PIC16F170X/171X」ファミリは、自律的に動作することが可能な周辺モジュールを内蔵した8ビットマイクロコントローラである。周辺機能の端子割り当ては柔軟に変更することができる。また、独自の低消費電力技術を採用しており、これまでに比べてバッテリの使用時間を延長することも可能だ。

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 Microchip Technology(マイクロチップテクノロジー)は2014年4月、自律的に動作することが可能な周辺モジュールを内蔵した8ビットマイクロコントローラ(MCU)「PIC16F170X/171X」ファミリを発表した。低消費電力技術であるXLP(eXtreme Low Power)技術も搭載した。家庭電化製品や電動工具、携帯型医療機器、LED照明器具などの用途に向ける。

 PIC16F170X/171Xファミリは、プロセッサコアから独立して動作することができる周辺モジュールを内蔵しているのが特長の1つだ。プロセッサコア側からのコード実行や管理がなくても、周辺モジュール側で動作を維持してタスクを処理するように設計されている。内蔵した周辺モジュールとしては、アナログ制御ループの駆動やセンサーからの入力信号の増幅にも使える2つのオペアンプ、トライアック制御を容易にするゼロクロス検出器(ZCD)などがある。さらに、PIC16ファミリとしては初めて、多くの周辺機能の端子割り当てを柔軟に変更することができる「ペリフェラルピンセレクト」機能を搭載した。

 この他、ロジックセル(CLC)、相補出力ジェネレータ(COG)、数値制御オシレータ(NCO)などの周辺モジュールも内蔵している。CLCを用いるとカスタムロジックとの相互接続を容易に行うことが可能となり、外付け部品の削減やプロセッサ向けコードサイズの縮小も行うことができる。COG機能を用いると位相、デッドバンド、ブランキング、非常シャットダウンステートなどをきめ細かく制御することが可能になるという。さらに、NCOは、照明制御やトーンジェネレータ、無線チューニング回路などにおいて、精度の高いリニア周波数制御を実現することができる。

8ビットマイクロコントローラ(MCU)「PIC16F170X/171X」ファミリの外観(左)と回路ブロック図(クリックで拡大)出典:Microchip

 この他、PIC16F170X/171Xファミリは、最大28Kバイトのプログラム用フラッシュメモリ、最大2KバイトのRAM、10ビットA-Dコンバータ、5ビットまたは8ビットのD-Aコンバータ、キャプチャコンペアPWMモジュール、スタンドアロンの10ビットPWMモジュール、応答時間が60nsのコンパレータなどの機能ブロックを内蔵している。しかも、XLP技術に対応しており、動作時の消費電流は35μA/MHz、スリープ時の消費電流は30nAに抑えることが可能だ。これによって、バッテリの使用時間を延長することができる。

 PIC16F170X/171Xファミリとしては11製品を用意した。パッケージの端子数が14端子品、20端子品、28端子品、40端子品および44端子品を順次供給していく。また、開発キットや評価ボードなどPIC16F170X/171Xファミリ向けの開発ツールもサポートしている。

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