連載
マイコンに接続する推奨デカップリングコンデンサと接続方法を教えて!:Q&Aで学ぶマイコン講座(3)(1/3 ページ)
マイコンユーザーのさまざまな疑問に対し、マイコンメーカーのエンジニアがお答えしていく本連載。3回目は、初心者の方からよく質問される「マイコンの電源に接続するデカップリングコンデンサの推奨タイプと接続方法」についてです。
素朴な疑問から技術トラブルなどマイコンユーザーのあらゆる悩みに対し、マイコンメーカーのエンジニアが回答していく連載「Q&Aで学ぶマイコン講座」。
今回は、初級・入門者から多く寄せられる質問です。
マイコンの電源回路の設計中ですが、マイコンの電源に接続するデカップリングコンデンサの推奨タイプと接続方法を教えてください。
マイコンの電源に接続するデカップリングコンデンサはバイパスコンデンサとも呼ばれています。マイコンから輻射されるノイズを低減したり、入ってくるノイズをバイパスさせたりする目的で、電源端子とGND端子間に挿入します。また、電源電圧のリプル(変動)を防ぐ平滑化の目的もあります(図1参照)。
ノイズ除去や電源電圧の平滑化には、幅広い周波数に対してインピーダンスが低いことが条件になります。
一般的に、セラミックコンデンサやタンタル電解コンデンサが小型で周波数特性に優れ、かつインピーダンスも低いのでマイコンのデカップリングコンデンサに使用されます。
配置位置は極力マイコンの電源端子に近い場所を選びます。どの端子にどのくらいの容量のコンデンサを付ければ良いかは、マイコンの電源の内部回路に依存します。普通は各マイコンの説明書やアプリケーションノートに推奨回路が記載されていますので、それに従ってください。また、各マイコンメーカーの評価ボードの回路も参考になります。
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