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4532サイズで静電容量470μF、太陽誘電の積層セラミックコンデンサ太陽誘電 PMK432AC6477MMなど

太陽誘電の「PMK432AC6477MM」と「AMK432ABJ477MM」は、4532サイズ(4.5×3.2×2.7mm)で静電容量が470μFの積層セラミックコンデンサである。PCや4K対応薄型テレビ、複合プリンタなどに搭載される電源回路の平滑用途に向ける。

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 太陽誘電は2014年9月、4532サイズ(4.5×3.2×2.7mm)で静電容量が470μFの積層セラミックコンデンサ「PMK432AC6477MM」と「AMK432ABJ477MM」を発表した。2014年10月よりサンプル出荷を始める。PCや4K対応薄型テレビ、複合プリンタなどに搭載される電源回路の平滑用途に向ける。

 PMK432AC6477MMとAMK432ABJ477MMは、独自の材料技術、シート薄膜技術、積層技術を駆使して、1200層以上の多積層を実現している。これにより470μFの大容量化を可能とした。同社は、「積層セラミックコンデンサで、470μFの静電容量を達成したのは世界でも初めて」と主張する。


4532サイズで470μFの静電容量を実現した積層セラミックコンデンサの外観

 PMK432AC6477MMは、温度特性がX6Sで定格電圧は2.5Vである。AMK432ABJ477MMは、温度特性がX5Rで定格電圧は4.0Vとなっている。2014年度中に月産100万個体制で量産を開始する予定だ。サンプル価格は300円。

 さまざまなデジタル機器では、電源回路の出力側に平滑用途の大容量コンデンサを複数個用いている。積層セラミックコンデンサは、タンタル電解コンデンサやアルミ電解コンデンサに比べて、低ESR(等価直列抵抗)で周波数特性に優れている。このため、高周波化が進む電源回路の平滑コンデンサとして、リップル電流の抑制に用いられている。特に積層セラミックコンデンサは、電解コンデンサに比べて形状が小型なことから、基板上の実装面積を削減することが可能となる。

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