ニュース
ワイヤレス給電向けトランスミッタIC、IDTが5製品:IDT P923xファミリ
IDT(Integrated Device Technology)の「P923x」ファミリは、電磁誘導方式のワイヤレス給電システム用トランスミッタICである。ウェアラブル機器やスマートフォン、家具などの用途に向ける。
IDT(Integrated Device Technology)は2014年11月、電磁誘導方式のワイヤレス給電システム用トランスミッタIC「P923x」ファミリを発表した。ウェアラブル機器やスマートフォン、家具などの用途に向ける。
P923xファミリとして今回は5製品を発表した。すでに販売を開始した「P9235」と「P9236」は、WPC(Wireless Power Consortium)の最新Qi規格に準拠した製品である。これに対して近く発売予定の「P9234」は、PMA(Power Matters Alliance)規格に準拠している。「P9230」は、デュアルモードのトランスミッタICで、WPC A1/A10およびPMA Type3の両方の規格に対応している。また、「P9231」は、特定製品と組み合わせて使用するようなウェアラブル機器などに適した設計となっている。最大1MHzの共振周波数で動作することができるため、より小型のコイルを用いることが可能だ。
P923xファミリは、32ビットプロセッサ「ARM Cortex-M0」コアを内蔵している。スタンバイ時の消費電力も低い。入力電圧は4.0〜21Vで、0.5〜10Wの電力供給を必要とする用途に適している。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 消費電力と専有面積を最大90%削減、PCIeタイミング製品に1.5V品追加
IDT(Integrated Device Technology)は、PCI Express(PCIe)タイミング製品群に、動作電圧が1.5VのクロックジェネレータIC「9FGU」とクロックマルチプレクサIC「9DMU」を追加した。デジタル一眼レフカメラや多機能プリンタ、車載インフォテインメント機器などの用途に向ける。 - WPC1.1 Qi仕様準拠のワイヤレス給電レシーバIC
IDT(Integrated Device Technology)は、WPC(ワイヤレスパワーコンソーシアム)1.1の「Qi」仕様に準拠した、ポータブル機器向けワイヤレス給電レシーバIC「IDTP9025」を発表した。 - WPC1.1 Qi仕様準拠無線給電トランスミッタIC
IDTは、ワイヤレス充電の国際標準規格「Qi」を策定するWPC(Wireless Power Consortium)の「WPC1.1仕様」に準拠した無線給電トランスミッタIC「IDTP9035A」と「IDTP9036A」を発表した。