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車載用途向けのESD保護機能付き標準ダイオード:ビシェイ SE10DxHM3/1など
ビシェイ・インターテクノロジーは、ESD保護機能を備えた100〜600Vの標準ダイオードを発表した。12Aで0.96Vの低い順方向電圧降下により、電力損失を削減しながら効率化を図ることができる。
ビシェイ・インターテクノロジーは2015年2月、ESD保護機能を備えた100〜600Vの標準ダイオード「SE10DxHM3/1」「SE12DxHM3/1」「SE20DxHM3/1」を発表した。AEC-Q101に準拠し、車載用途に対応する。
12Aで0.96Vの順方向電圧降下
SE10DxHM3/1、SE12DxHM3/1、SE20DxHM3/1は、12Aで0.96Vの低い順方向電圧降下を特長とする。電力損失を削減しながら効率化を図るため、車載用途で電源の極性保護に対応できる。また、ESD保護機能により、AEC-Q101-001のhuman body model(接触モード)のクラスH3B(>8KV)のESD耐圧を備えた。
さらに、酸化プレーナ構造を採用し、最大ジャンクション温度は+175℃で、J-STD-020規定の吸湿レベル(MSL)1を満たし、LFはピーク時+260℃となっている。
D2PAK.と互換性のある高さ1.7mmのSMPD(TO-263AC)パッケージで提供され、スペース制限のある用途に対応できる。
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