ニュース
周波数範囲2〜50GHzのMMIC広帯域パワーアンプ:アナログ・デバイセズ HMC1127/HMC1126
アナログ・デバイセズは、MMIC広帯域パワーアンプ「HMC1127」「HMC1126」を発表した。2〜50GHzの広い周波数範囲で、周波数帯域間のRFスイッチを必要としないため、システム設計を簡素化できる。
アナログ・デバイセズは2015年7月、MMIC(モノリシックマイクロ波集積回路)広帯域パワーアンプ「HMC1127」「HMC1126」を発表した。GaAs(ヒ化ガリウム)pHEMTをベースとし、計測機、マイクロ波無線、VSAT(衛星通信用の超小型地上局)アンテナ、宇宙航空、防衛システム、テレコム・インフラストラクチャ、光ファイバー・アプリケーションなどの用途に向ける。
周波数範囲2〜50GHzをカバー
HMC1127/HMC1126は、2〜50GHzの広い周波数範囲を持つパワーアンプとなる。周波数帯域間の(切り替え用)RFスイッチが必要ないため、システム設計を簡素化し、性能を改善できる。各アンプには、50オームに内部マッチングされたI/Oを集積し、マルチチップモジュールが容易に搭載可能。また、0.31mm(12ミル)間隔の0.02mm(1ミル)ワイヤボンド2本を経由して接続したチップにより、全てのデータを取得できるという。
パッケージはダイで提供され、サイズはHMC1127が2.7×1.45×0.1mm、HMC1126が2.3×1.45×0.1mm。1000個受注時の単価は、HMC1127が113米ドル、HMC1126が103米ドルとなっている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- オンチップ故障検出機能を備えた4チャンネル・プロテクタとマルチプレクサ
アナログ・デバイセズは、4チャンネル・プロテクタ「ADG5462F」、8:1マルチプレクサ「ADG5248F」、差動4:1マルチプレクサ「ADG5249F」を発表した。欠陥のあるチャンネルを検出して回避するオンチップ故障診断機能を備えるという。 - あらゆる無線周波数規格に対応する高ダイナミックレンジDAC
アナログ・デバイセズは、帯域幅2.4Gサンプル/秒の高集積クアッド16ビットD-Aコンバータ(DAC)「AD9154」を発表した。オンチップPLLと8レーンのJESD204Bインタフェースを搭載している。 - パワーMOSFETを直流電子負荷に活用する
太陽電池アレイやバッテリーなどの電源の試験に、電子回路によって構成した直流負荷を用いるが、市販製品は高価なものが多い。パワーMOSFETをリニア領域で用いると、電子負荷を自作できる。 - 計装アンプでデジタル・オシロの耐雑音性を改善する
オシロの耐雑音性を改善する方法を紹介する。実験室にある部品でできるところがカギだ。