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デュアル2.5A出力/シングル5A出力のマイクロモジュールレギュレータ:リニアテクノロジー LTM4622
リニアテクノロジーは、デュアル2.5A出力またはシングル5A出力の降圧μModuleレギュレータ「LTM4622」を発売した。スイッチングDC-DCレギュレータ、MOSFET、インダクタ、サポート回路を内蔵している。
リニアテクノロジーは2015年7月、デュアル2.5A出力またはシングル5A出力の降圧μModule(マイクロモジュール)レギュレータ「LTM4622」を発売した。
LTM4622は、必要な外付け部品がコンデンサ3個と抵抗2本のみのため、片面配線板で1cm2未満、両面配線板で0.5mm2未満の実装面積に収めることができる。スイッチングDC-DCレギュレータ、MOSFET、インダクタ、サポート回路を内蔵し、パッケージは6.25×6.25×1.82mmのLGAを採用した。
配線板の裏面に実装できるため、配線板表面のスペースをメモリやFPGAなどの部品用として解放できる。これにより、組み込みコンピューティング・システムのAdvancedTCAキャリア・カード用PCIeや、アドバンスト・メザニン・カード(AMC)など、高さが制限されたシステムにも対応できる。
負荷電流最大5A
LTM4622は、独立した2.5A(最大3A)出力を2個備えたことで、電流分担により最大5Aの負荷電流を供給できる。入力電源電圧範囲は3.3〜20V、出力電圧範囲は0.6〜5.5Vで、入力、負荷、温度(−40〜125℃)の全範囲での全DC出力誤差は最大±1.5%となっている。
1000個受注時の参考単価は7.15米ドルからとなる。
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