読み出し性能が最大270kIOPSのSSD:東芝 PX04Sファミリ
東芝の「PX04S」ファミリは、最大270kIOPS(Input Output Per Second)の読み出し性能を実現したSASインタフェース対応のSSDである。記憶容量は最大3.84Tバイトを実現している。
東芝 セミコンダクター&ストレージ社は2015年8月、最大270kIOPS(Input Output Per Second)の読み出し性能を実現したSASインタフェース対応のSSD「PX04S」ファミリを製品化し、サンプル出荷を始めた。記憶容量も最大3.84Tバイトを実現した。エンタープライズ機器の用途に向ける。
PX04Sファミリは、用途に合わせて4種類のシリーズを用意した。いずれも自社開発の新型コントローラを搭載することで、全製品とも読み出し性能は最大270kIOPSを実現するなど、業界最高レベルの性能を実現した。
特に、「PX04SHシリーズ」は、負荷の大きいOLTP(オンライントランザクション処理)システムなどに適したハイエンドタイプのSSDである。高い読み出し性能に加えて、書き込み耐久性は25DWPD(Drive Write Per Day:1日あたりのデータ書き換え容量の上限)を達成している。記憶容量は200G〜1.6Tバイト品を用意した。
「PX04SMシリーズ」は、一般的なOLTPシステムなどに向けたミッドレンジタイプのSSD。書き込み耐久性は10DWPD、記憶容量は400G〜3.2Tバイト品がある。「PX04SVシリーズ」は、仮想サーバやストレージシステムなど幅広い用途に向けたバリュータイプのSSDである。書き込み耐久性は3DWPD、記憶容量は480G〜3.84Tバイト品をそろえた。「PX04SRシリーズ」は、アーカイブシステムや画像配信など、データ書き換え頻度が低いシステムに適したリードインテンシブタイプのSSDだという。記憶容量は480G〜3.84Tバイト品を用意した。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- SATA Gen3対応の産業向け2.5インチ型SSD、MLCで高信頼性を実現
TDKは2015年5月、産業機器向けに、シリアルATA(SATA) Gen3に対応した2.5インチ型のSSD(Solid State Drive)「SDS1Bシリーズ」を発表した。新たに設計したコントローラICを搭載し、MLC(Multi Level Cell)でも高い信頼性を実現したことが特長だとしている。 - 従来比約45%薄型化を実現、低入力電流駆動のトランジスタ出力フォトカプラ
東芝の「TLP383」は、薄型パッケージを採用した低入力電流駆動タイプのトランジスタ出力フォトカプラである。従来製品に比べて約45%の薄型化を実現した。 - 2入力の電源切り替え用パワーマルチプレクサICを発売
東芝は、2入力電源系統の切り替えが可能な、パワーマルチプレクサIC「TCK32xGシリーズ」の出荷を開始したと発表した。OVLO機能、逆流電流防止機能などの保護機能を内蔵している。 - 20MピクセルCMOSイメージセンサー、スマホやタブレット端末向けに量産
東芝セミコンダクター&ストレージ社は、光学サイズが1/2.4インチで20Mピクセルの裏面照射型(BSI)CMOSイメージセンサー「T4KA7」の量産出荷を始めた。スマートフォンやタブレット端末などのカメラモジュール用途に向ける。