サラウンドビューシステムの開発に最適なキット:ルネサス ADASサラウンドビューキット
ルネサス エレクトロニクスは、先進運転支援システム向け「ADASサラウンドビューキット」を2015年10月下旬から発売する。車載システム特有の環境を提供することで、サラウンドビューシステムの早期開発が可能になる。
ルネサス エレクトロニクスは2015年10月、先進運転支援システム(Advanced Driver Assistance System:ADAS)向けに、サラウンドビューシステムの初期開発に適した開発キット「ADASサラウンドビューキット」を10月下旬に発売すると発表した。
「ADASスタータキット」と組み合わせることで、早期にサラウンドビューシステムの開発に着手できる。出荷予定は2015年12月としている。
車載システム特有の環境を提供
ADASサラウンドビューキットは、ミニチュア自動車の上に、車載カメラを想定した4台のカメラ、裏面には開発ボードを搭載している。4台のカメラには、IMI(Integrated Micro-Electronics, Inc.)の車載カメラ、Maxim IntegratedのGMSL(Gigabit Multimedia Serial Link)が搭載されている。開発ボードには、2チャンネルのCANインタフェースとギガビットイーサネットを搭載した。車載システム特有の環境をキットで提供することで、サラウンドビューシステムを早期に開発できる。
ADASスタータキットには、同社の車載情報機器向けSoC「R-Car H2」を搭載。R-Carの開発キットでは最小の約10×10cmサイズを実現し、初期開発に必要となるインタフェース、周辺機能を搭載した。R-Car H2は、OpenCVのインタフェースに対応した画像認識コア「IMP-X4」、OpenGLESに基づくグラフィックスコア「G6400」が搭載され、3Dサラウンドビュー、スマートカメラ、センサーフュージョンなどの各種ADASアプリケーションの開発に対応できる。
ADASサラウンドビューキットとADASスタータキットは、ルネサスとRSコンポーネンツから注文が可能だ。
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