USB 3.1/Type-Cのトランスミッタテスト:USB Type-Cの登場で評価試験はどう変わる?(3)(4/4 ページ)
今回は、「USB 3.1/Type-Cのトランスミッタテスト(送信品質評価)」について、テスト用フィクスチャを活用することで、より正確により早く測定/評価するための手法などについて述べる。
実際のテストでは?
実際のテストでは、周波数帯域が16GHz以上のオシロスコープが必要となる。このオシロスコープに搭載するUSB 3.1 Gen2対応のアプリケーションソフトウェアなどもキーサイトでは用意している。テスト用フィクスチャにはN7015A/7016Aを用いる。基本的なテスト方法は、USB 3.1 Gen 1までと同じで、評価したいDUTとオシロスコープをフィクスチャで接続すれば、自動的にテストパターンが出力されることになっている。
USB3.1/Type-CのTxテストでは、伝送レートが10Gbpsでの送信品質の評価に加えて、低速のハンドシェイク信号のテスト「LFPS(Low Frequency Periodic Signaling)」や、「SCD(Superspeed Capability Declaration)」および「LBPM(LFPS Based Pulse Width Modulation Messaging)」などの項目もテストが行われる。
この中で、SCDとLBPMは、USB3.1 Gen2規格で追加されたハンドシェイク信号である。機器がGen2対応(10Gbps)か、Gen1対応(5Gbps)かを見分けるための機能である。この測定には外部に信号源を用意する必要がある。SCDとLBPMは、通信する機器間でハンドシェイクが終了しないと信号波形が出力されないため、テスト時は信号源で疑似的にテスト用波形を出力することになる。
今回は、「USB 3.1/Type-Cの送信品質評価」について、テスト用フィクスチャを活用した測定手法を述べてきた。次回は、「USB 3.1/Type-Cの受信耐性評価」について解説する。
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