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USB 3.1/Type-Cのトランスミッタテスト:USB Type-Cの登場で評価試験はどう変わる?(3)(3/4 ページ)
今回は、「USB 3.1/Type-Cのトランスミッタテスト(送信品質評価)」について、テスト用フィクスチャを活用することで、より正確により早く測定/評価するための手法などについて述べる。
テスト用フィクスチャを入手する
これらの課題に向けて、テスト用フィクスチャが開発されている。キーサイト製のType-Cフィクスチャで高速信号用の「N7015A」および低速信号用の「N7016A」もその1つである。
N7015Aは、4レーンの高速信号ライン(Tx1/2、Rx1/2)およびUSB2.0のD+/D-へアクセスすることができ、帯域幅は22GHzを実現している。30GHzまでの伝送損失を補正することが可能なSパラメータモデルも提供しており、フィクスチャの影響を除去することで、デバイスの挙動を正確に測定することができる。また、USB 3.1デバイスはもとより、DPやThunderbolt、MHLなどの測定用途にも利用可能である。形状も工夫されている。DUTとの接続はフィクスチャを横に2個並べたり、上下2段に重ねたりして使用できる設計となっている。
N7016Aは、N7015Aに接続して、高速信号とは別にCC1信号、CC2信号、Vbus信号、SBU 1/2信号及びグラウンドにアクセスすることができる。また、CC1/2信号の終端条件の制御や外部のパワーデリバリコントローラとの接続などを行うために用いられる。N7016Aを利用してDUTを制御することができるため、テストの自動化も可能となる。
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