GUGENに挑戦! “点滅記憶回路”を使った点滅ライト:Wired, Weird(1/3 ページ)
今回は、2015年末に行われた電子工作コンテスト「GUGENコンテスト2015」に出品したオリジナル回路『点滅記憶回路』を使ったLED点滅ライトを紹介する。便利な2端子回路であり、さまざまな応用が期待できる。コンテスト参加の裏話も含めて、点滅記憶回路の仕組みをみていこう。
5年ほど前に「電子工作コンテスト」(現・GUGENコンテスト)に参加したことがあったが、その後、しばらく修理の仕事が忙しく参加していなかった。ただ最近になって“点滅記憶回路”という面白い回路が作れたので、久しぶりに「GUGENコンテスト」に再挑戦してみた。今回はGUGENコンテストに出品した“点滅記憶回路”の説明とコンテスト参加の経過を紹介しよう。
5年ぶりの再挑戦、カギは“動画の出来栄え”
まずはGUGENコンテスト2015参加作品“点滅記憶回路”の動作を説明する。この回路はもちろんオリジナルの回路で、ライトの点灯と点滅をスイッチ操作で切り替える回路だ。
ライトのスイッチをオン・オフして短時間で点灯・消灯させると”点滅状態”として記憶し、ライトが点滅を継続する。ライトを消すときはスイッチをオンにして、ライトを数秒間点灯させる。これで“点滅の記憶”がクリアされスイッチをオフにするとライトが消灯する。この回路を市販のライトに取り付ければライトの点灯と点滅の切り替えが簡単に行える。
さて、GUGENコンテストに応募するには作品の動画を作って、動画共有サイト「YouTube」に投稿し、公開動画のURLを得る必要がある。動画の出来栄えも審査の重要なポイントだ。筆者は回路の動作が分かりやすいように基板の写真や操作方法と回路図を入れて動画を作った。GUGENコンテストに応募した際の動画を紹介する。
この動画で基板の中央のスイッチを軽く押して離すだけで点滅記憶状態になり、ライトが点滅する。数秒間スイッチを押して連続点灯させ、オフするとライトが消灯することが分かるだろう。動画では基板が良く見えないので、基板の写真を図1に示す。
図1で基板の中央は丸く切り抜いて操作スイッチを置くが、基板上にスペースが少ないので実装には苦労した。この基板の上側から下側に電流が流れるので上側が+端子、下側が−端子になる。基板にはトランジスタを4個使った。左側の発振回路に2個、右側のタイマーに2個を使った。
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