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USB 3.1/Type-Cの受信耐性評価USB Type-Cの登場で評価試験はどう変わる?(4)(2/5 ページ)

今回は、「USB 3.1/Type-Cの受信耐性評価」に関して、シンボルエラー測定(SER)が可能なビットエラー測定器(BERT)を用いた受信性能テストの方法について述べる。

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Rxテスト、5つの注意点

 ここからは実際にRxテストを行うにあたって注意すべきポイントについて解説する。これらのポイントは、USB3.1だけでなく最近の高速シリアル通信のRxテストで共通に考慮すべきものである。

  1. 伝送ロスの印加方法
  2. ループバックモードへの設定方法
  3. BERTのレシーバーの性能
  4. エラー測定の方法
  5. テストの効率化

 以下、順番に解説する。

1:伝送ロスの印加方法

 USB 3.1のコンプライアンス試験では、USB-IFが提供する公式フィクスチャを用いてテストを行う必要がある。このフィクスチャが23dBや14.5dBといった規定の伝送ロスを提供する。しかし、公式テストフィクスチャは本稿執筆時点ではまだ市販されていない。このため、キーサイト・テクノロジー(以下、キーサイト)では、公式フィクスチャを使わずにコンプライアンス試験と同等の伝送ロスを模擬し、符号間干渉(ISI:Internal Symbol Interference)を印加できる機能を「J-BERT M8020A」に搭載している。

 専用フィクスチャが用意できない場合でも、J-BERT M8020AにSパラメータをセットするだけで、規定の伝送路のロスを模擬した信号波形を出力することができる。

「J-BERT M8020A」の内蔵ISI設定画面
J-BERT M8020Aの内蔵ISI設定画面。Sパラメータをインポートする、または周波数とロスの値を指定するだけで任意の伝送ロスを印加できる 出典:キーサイト

 一例として、J-BERT M8020Aで7インチ伝送路を模擬した出力波形と、実際に7インチの伝送路を通過させた信号波形を比較したところ、ほぼ同等のアイパターンを観測することができた。また伝送ロスの値は自由に調整できるため、規定よりもロスが多い場合や少ない場合などを模擬した評価・デバッグにも有効である。

J-BERT M8020Aで模擬した出力波形
J-BERT M8020Aで模擬した出力波形(上)と、実際に7インチの伝送路を通過させた信号波形(下)を測定して比較したところ、ほぼ同等のアイパターンを観測することができた (クリックで拡大) 出典:キーサイト

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