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抵抗誤差修正機能を搭載した温度センサーIC:マイクロチップ MCP990Xファミリー
マイクロチップ・テクノロジーは、SMBus対応の温度センサーIC「MCP990X」ファミリーを発表した。抵抗誤差修正機能を搭載し、ICから20インチ離れたダイオード温度を正確に計測できる。
マイクロチップ・テクノロジーは2016年3月、SMBus対応の温度センサーIC「MCP990X」ファミリーを発表した。低温環境で使用される屋外/産業用アプリケーションで、最大4チャンネルを監視できる。
サンプル周波数ホッピングフィルターを搭載
MCP990Xファミリーは、リモートダイオード温度計測時にコネクター部および長い基板配線による電圧降下を補償する抵抗誤差修正機能を搭載。ICから20インチ離れたダイオード温度を正確に計測できる。また、DC-DCコンバーターやバックライトインバーターなどからのノイズを最小限に抑えるサンプル周波数ホッピングフィルターを搭載し、配置と配線を容易にしたという。
外部/内部ダイオードの動作温度範囲は−40℃〜65℃で、最大誤差は±1℃である。2/3/4チャンネルの製品があり、システム各部の温度を少数のICで計測できる。2チャンネルの「MCP9902」では、2×2mmの小型WDFNパッケージを採用。これにより、従来の温度センサーに比べて33%小型化したとしている。3チャンネルの「MCP9903」と4チャンネルの「MCP9904」では、3×3mmのDFNパッケージを採用している。
いずれもサンプル出荷と量産出荷を開始しており、MCP9902を使った開発を支援するMCP9902評価用ボードも提供している。同社は、「マイクロコントローラと組み合わせることで、システム開発期間を短縮できる」と語る。
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