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1GHz帯域幅に対応したベクトル信号トランシーバー日本NI NI PXIe-5840

日本ナショナルインスツルメンツは、ベクトル信号トランシーバー(VST)の第2世代品「NI PXIe-5840」を発表した。難度の高いRF設計、テスト用に開発され、1GHzの帯域幅に対応する。

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−50dBのEVM性能を測定


ベクトル信号トランシーバー「NI PXIe-5840」

 日本ナショナルインスツルメンツ(日本NI)は2016年7月、ベクトル信号トランシーバー(VST)の第2世代品「NI PXIe-5840」を発表した。1GHzの帯域幅に対応し、難度の高いRF設計、テストの用途に適している。

 NI PXIe-5840は、PXI Expressに対応する2スロットのモジュール筐体に、周波数帯9kHz〜6.5GHzのベクトル信号発生器とベクトル信号アナライザー、高性能FPGA、高速シリアルとパラレルインタフェースを組み込んだ。従来比で5倍の帯域幅を備え、設置面積を33%削減している。

 1GHzの瞬時帯域幅に対応するため、デジタルプリディストーション(DPD)のテストやレーダー、LTE-Advanced Pro、5Gなどの広帯域信号に適応できる。第2世代のVSTを使用したシステムの場合では、IEEE 802.11acで必要とされる−50dBのEVM(エラーベクトル振幅)性能を測定可能な確度が得られるという。

 また、従来品より大きいサイズのFPGAを搭載。同社のシステム開発ソフトウェア「LabVIEW」を使って容易にプログラムできる。FPGAで高速処理、最適化された計測用ソフトウェアを使用すれば、従来の手法に比べて最大10倍の速度で計測できる。設置面積を従来比33%削減したほか、厳密な同期を可能にしたことで、18スロットのシャシー1台で、最大8×8のMIMOを構成できるとした。

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