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連動しないインターフォンをつなぐ回路を考えたWired, Weird(1/3 ページ)

自宅に2台のインターフォンがあるのだが、1台は玄関の呼び出しスイッチを押しても鳴らない。不便なので、2台とも呼び出しスイッチの音が鳴るように、連動させる回路を試行錯誤を繰り返し、作ってみたので紹介する。

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「Wired, Weird」連載バックナンバー一覧

玄関の呼び鈴が鳴らない2階のインターフォン

 筆者の自宅にはインターフォンが2つある。1つは玄関の呼び出しスイッチとつながる1階のリビングのインターフォン。もう1つは、1階のリビングのインターフォンとつながる2階の書斎のインターフォンだ。

 しかし、玄関の呼び出しスイッチが押されても、2階書斎のインターフォンは鳴らない。そのため、筆者が2階で仕事していると、1階インターフォンの玄関からの呼び出しが聞こえない。つい最近も、在宅しているにもかかわらず、通販で購入した部品を受け取れないことがあった。このため、玄関からの呼び出しで2階のインターフォンも連動して、音がなるようにするため、簡単な回路を作ってみた。今回はこの2つのインターフォンを連動させる回路を紹介する。


2線式で動作電圧はどちらも5V

 玄関の呼び出しスイッチも、2階書斎のインターフォン(子機)も有線で1階リビングのインターフォン(親機)と接続されている。いずれも2線式だ。

 呼び出しスイッチが接続されているインターフォン親機の端子電圧を測定したら、玄関の呼び出しスイッチ接続用がDC5.3Vで書斎の子機接続用がDC5.1Vだった。両方ともスイッチを押すと端子電圧0Vになり呼び出し音が鳴るように動作した。玄関のインターフォンは『ピン、ポーン』で、書斎は『ルルルルル』と鳴る。インターフォンの概略の接続と電圧を図1に示す。


図1:筆者宅のインターフォン接続概略図

 図1で端子台の1側がプラス端子、2側がマイナス端子だ。動作電圧は2つともほぼDC5Vと低い。これなら簡単な回路でスイッチ操作を連動させることができそうだ。取りあえず手持ちの部品でスイッチの連動回路を作ってみた。図2に示す。


図2:インターフォン連動回路の回路図

 図2でインターフォンの接続に影響がないように、10KΩ以上の高抵抗の部品を選択した。玄関側は入力レベルが通常は5.3Vなので10KΩの抵抗R1でフォトカプラPC1のLEDに0.4mA程度の微小電流を流した。フォトカプラPC1の出力はトランジスタQ1のベースに接続し、コレクタとベース間に20KΩの抵抗R2を入れた。

 通常はフォトカプラPC1がオンしており、トランジスタQ1はベース電流が流れないのでオフしている。玄関のスイッチを押すと端子入力の1と2の間が短絡され、フォトカプラPC1がオフするので、トランジスタのベースに電流が流れてQ1がオンする。トランジスタQ1がオンするとコレクタ・エミッタ間に電流が流れて2階の書斎にある子機の呼び出し音が鳴るはずだ。

 親機の2つの端子に信号変換回路の基板を付け、基板の出力を書斎の子機に接続して、動作を確認した。玄関のスイッチ操作でリビングにある親機から『ピンポーン』という音が鳴り、書斎の子機からも『ルルルルル』と鳴った。まずはうまく動作できた。

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