連動しないインターフォンをつなぐ回路を考えた:Wired, Weird(3/3 ページ)
自宅に2台のインターフォンがあるのだが、1台は玄関の呼び出しスイッチを押しても鳴らない。不便なので、2台とも呼び出しスイッチの音が鳴るように、連動させる回路を試行錯誤を繰り返し、作ってみたので紹介する。
今度は、親機と子機の通話機能が……
連動動作は大成功だったので、念のため、インターフォンの親機と子機間での通話機能を確認してみた。
書斎の子機から、嫁さんが待機しているリビングの親機を呼んで通話してみたが、リビングの嫁さんから返事が返ってこない。直接、通話状況を嫁さんに聞いてみたら『インターフォンから何か声のような音は聞こえるが、何を言っているのかさっぱり分からない』という返事だった。
コンデンサーが通話信号を吸収
どうも通話の微小な信号がダイオードと直列接続された大きな容量のコンデンサーに吸収されて減衰しているようだ。通話音が減衰しないように100Ωの抵抗を入れてみた。玄関のスイッチ動作を確認したら呼び出し動作は正常だった。100Ωの抵抗をシリアルタイマーに直列に入れて、親機と子機で通話してみたらクリアな声で返事が聞こえた。これで通話機能もOKだ。抵抗を追加した最終的な回路図を図5に示す。
喜んだ矢先の怪奇現象……
最近は通販で部品の購入が増えたことで荷物の受け取りも増えていて常に1階のインターフォンの音を気にしていた。今回、回路を加えたことでインターフォンが連動するようになったので、これからは2階で仕事に集中できそうだ。この連動回路で、オリジナル回路であるシリアルタイマーの用途が、また増えた。
こんな風に喜んでいた矢先、誰も呼び出しスイッチを操作していないのに、書斎の子機から呼び出し音が鳴ることがあった――。どうも、Q2のベースとエミッタ間に0.1uF程度の誤動作防止のコンデンサーを追加した方が良さそうだ――。
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