連載
Threadネットワークに参加するプロセス(後編):IoT時代の無線規格を知る【Thread編】(7)(4/5 ページ)
ホームネットワーク向け無線規格として注目を集める「Thread」を解説する本連載。今回は、Thread製品を自身のThreadネットワークに参加させるプロセスである「コミッショニング」について、前後編に分けて紹介している。後編では、コミッショニングのプロセスを中心に紹介する。
ケース2:外部コミッショナーでボーダールーターがジョイナールーターの場合
ボーダールーターがジョイナールーターの場合は、ジョイナールーターからボーダールーターへ中継の必要がなく、よりシンプルとなっている。
しかし、このケースでは、ボーダールーターはジョイナールーターとして承認されていないトラフィックを警備するための中継エージェントを用いる。このケースでは、2つの分離した経路を認証トラフィック(DTLSハンドシェーク)が通る。
- ジョイナーからボーダールーターへのポイント間通信(ジョイナーからジョイナールーターへのポイント間通信セッションで既述)
- 無線LANを経由するボーダールーターからコミッショナーへの通信(ボーダールーターからコミッショナーが無線LANを経由セッションで既述)
ケース3:ネイティブコミッショナーでジョイナールーターがコミッショナーではない場合
ジョイナールーターがコミッショナーではない場合は、ボーダールーターからコミッショナーへ中継する必要がなく、よりシンプルとなっている。このケースでは、分離した2つの経路を認証トラフィック(DTLSハンドシェーク)が通る。
- ジョイナーからジョイナールーターへのポイント間通信(ジョイナーからジョイナールーターへのポイント間通信セッションで既述)
- Threadネットワークを経由したジョイナールーターからコミッショナーへの通信(Threadネットワークを通るジョイナールーターとボーダールーターセッションで既述。このケースでは、ボーダールーターがコミッショナーである)
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