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SIGFOXなどに対応したワイヤレストランシーバー:NXP OL2385ファミリー
NXPセミコンダクターズは、ワイヤレストランシーバー・プラットフォーム「OL2385」ファミリーを発表した。SIGFOXやXemexのW-Bus、ZigBeeのIEEE 802.15.4などのプロトコルに対応する。
1MHz時−127dBcの位相ノイズ
NXPセミコンダクターズは2016年12月、複数のプロトコルに対応する、サブギガヘルツ帯のワイヤレストランシーバー・プラットフォーム「OL2385」ファミリーを発表した。SIGFOXやXemexのW-Bus、ZigBeeのIEEE 802.15.4などのワイヤレスプロトコルに対応。日本の規格「ARIB T108」にも準拠しているという。
868MHz帯および915MHz帯における位相ノイズは、1MHz時に−127dBcとなっている。また、ネットワークアプリケーション向けの双方向RFチャネルと共通変調スキームにより、160M〜960MHzまでの周波数帯域をカバーする。
送信出力は14dBmで、ETSI制限に準拠した。フル出力時の送信消費電流は29mA、受信消費電流は11mA未満と低消費電力だ。1MHz時ブロッキング性能は60dB、イメージ除去比は同等製品に比べて約10dB向上したとする。
レファレンス・デザインはSIGFOXの検証済みで、開発サイクルを短縮化する。サンプルと開発ボードは提供中で、事前プログラム済み製品の量産は2017年第4四半期末の開始予定とした(W-BusとIEEE 802.15.4対応製品は、2017年第2四半期末に開始予定)。
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