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最大効率97%を実現した60V DC-DCコントローラリニアテクノロジー LTC3897

リニアテクノロジーは2017年1月、入力サージストッパと理想ダイオードコントローラを備えたマルチフェーズ同期整流式昇圧DC-DCコントローラ「LTC3897」を発売した。

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バーストモード動作の暗電流は55μA

 リニアテクノロジーは2017年1月、入力サージストッパと理想ダイオードコントローラーを備えたマルチフェーズ同期整流式昇圧DC-DCコントローラー「LTC3897」を発売した。車載、産業用、医療用システムなどに対応し、例えば車載用途では、最大97%の効率で12Vバッテリーから、24V/10A出力を安定化するよう構成できるという。

 同製品は、75kHz〜850kHzのフェーズロック可能な周波数と50kHz〜900kHzの調整可能な固定周波数を使用可能。入力電圧は4.5〜65V、ピーク電圧は75V、出力電圧は最大60V。バーストモード動作の暗電流は55μAで、バッテリーを長寿命化し電力損失を低減する。


マルチフェーズ同期整流式昇圧コントローラー「LTC3897」

 昇圧コントローラーは、2個のNチャンネルパワーMOSFET段の位相をずらして駆動し、入力/出力コンデンサーの要件を軽減する。入力サージストッパはNチャネルMOSFETのゲートを制御し、100V以上の入力電圧トランジェントから回路を保護する。突入電流制御、過電流保護、出力切断機能も搭載した。理想ダイオードコントローラーもNチャンネルMOSFETを使用し、逆入力電圧保護や電圧ホールドアップ、ピーク検出を実行できる。昇圧コントローラーとサージストッパ、理想ダイオードは個別にシャットダウン可能だ。

 パッケージはTSSOP-38および5×7mmのQFN-38で提供され、動作温度範囲−40〜125℃の拡張温度グレードおよびインダストリアル温度グレード、同−40〜150℃の高温グレードの3種をそろえた。1000個購入時の参考単価は、5.50米ドルとなっている。

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