ニュース
5A対応0.4mmピッチ基板対基板/対FPCコネクター:パナソニック R4SPシリーズ
パナソニック オートモーティブ&インダストリアルシステムズは、最大5Aの通電を可能にした、0.4mmピッチ基板対基板/基板対FPCコネクター「P4SP」シリーズを発表した。電源用の端子数を削減し、産業機器や民生機器の小型化に対応する。
最大5Aの高電流通電に対応
パナソニック オートモーティブ&インダストリアルシステムズは2017年6月、最大5Aの通電を可能にした、0.4mmピッチ基板対基板/基板対FPCコネクター「P4SP」シリーズを発表した。電源用の端子数を削減し、産業機器や民生機器の小型化に対応する。
独自の材料加工技術を採用し、全ての端子が最大1Aの通電に対応。5端子で最大5Aの通電が可能で、電源用の端子数を同社従来製品に比べて24端子削減できる。電源端子を任意の場所に配置できるため、基板上の配線設計の自由度が向上するという。また、電源用と信号用を1つのコネクターに統合することも可能で、コネクターの使用員数の低減にもつながる。
接触抵抗は40mΩと低く、各種情報端末や音響機器などのアナログ信号伝送時の信号減衰を抑えることができる。端子数は10〜100で、定格電圧は30V、定格電流は電源用1.0A、信号用0.5A、全端子数で合計12A以下。温度範囲は−55〜85℃となる。
一般的に基板間接続用コネクターは、機器内の電源供給用と信号伝送用に使用されるが、電源供給用には最大5Aの高電流対応が必要となる。従来品の1端子あたりの通電容量は0.3Aで、高電流に対応するには複数の端子、コネクターが必要とされ、基板上のスペースが大きくなるという課題があった。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 補強金具兼用の電源端子付き基板間コネクター
日本航空電子工業は、電源端子付きの基板対基板接続用コネクター「WP27D」シリーズを発表した。堅牢構造のホールドダウン(補強金具)を採用し、嵌合時の破損を抑えて信頼性を高めた。 - そのコネクタ、電源オンで抜き挿ししても大丈夫?
産業用メカトロニクス機器の不具合解析に従事する筆者の元には、電源を入れたままコネクタを抜き差しする“活線挿抜”が原因で故障した製品がよく持ち込まれる。たとえ機器の設計者が活線挿抜を仕様上「禁止」としていても、現場のユーザーはやむを得ない事情で活線挿抜をしてしまう。設計者もユーザーも、これが故障につながることを認識すべきだ。 - 高速伝送0.5mmコネクターのハイスタックタイプ
ケルは、高速伝送に対応する0.5mmピッチフローティングコネクター「DT」シリーズのハイスタックタイプを発売する。スタック接続時の高さは17、18、19、20mmの4タイプをそろえた。 - 最大10Aまで通電可能な基板対基板コネクター
京セラコネクタプロダクツは2017年1月、最大10Aまでの通電を可能にした、バッテリー接続向け基板対基板コネクター「7129」シリーズを発表した。スマートフォン向けのバッテリー接続用としては、業界最高クラスの高電流通電という。 - 定格電流10Aのコネクターで信号端子4極タイプ
日本航空電子工業は、高電流対応の基板対基板接続用コネクター「WP10」シリーズに、従来の信号端子2極タイプに加えて4極タイプを追加した。定格電流は最大10Aとなる。 - 過酷用途対応の2mmピッチFPC対基板コネクター
日本モレックスは、自動車照明や家電、各種産業分野での過酷用途において、確実な嵌合(かんごう)と優れた省スペース性およびコスト効率性を発揮する、2.00mmピッチFPC対基板コネクターシステム「Flexi-Latch」を発表した。