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マルチアンテナ対応物理層レファレンスデザイン日本NI LabVIEW Communications MIMO Application Framework

日本ナショナルインスツルメンツ(日本NI)は、同社がオープンソースソフトウェアとして提供する物理層のレファレンスデザイン「LabVIEW Communications MIMO Application Framework」が、マルチアンテナのユーザー端末に対応したと発表した。

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マルチアンテナのユーザー端末に対応

 日本ナショナルインスツルメンツ(日本NI)は2017年8月、同社がオープンソースソフトウェアとして提供する物理層(PHY)のレファレンスデザイン「LabVIEW Communications MIMO Application Framework(MIMO Application Framework)」が、マルチアンテナのユーザー端末に対応したと発表した。


物理層のレファレンスデザイン「LabVIEW Communications MIMO Application Framework」

 MIMO Application Frameworkは、Massive MIMO(大規模MIMO)の通信試作向けに提供する物理層用レファレンスデザイン。最大1.5Gビット/秒以上の伝送スループット、再構成が可能な時分割複信(TDD:Time Division Duplex)ベースのフレーム構造、双方向通信に対応している。複数のFPGA上で並列実行可能なアーキテクチャの物理層レファレンスデザインで、「LabVIEW Communications」のソースコードとして提供され、細部まで再構成や修正ができる。

 同社のソフトウェア無線ハードウェアと組み合わせることで、Massive MIMO、シングルユーザーMIMO、マルチユーザーMIMOなど、実際の電波伝搬を介してMIMO技術の実験を行える。これにより、5G(第5世代移動通信システム)の要件を満たした無線通信プロトタイプの検証も可能になるという。

 また、今回のアップデートにより、基地局に加えてユーザー端末でもビームフォーミングを導入可能になる。ネットワーク全体のスループットの向上、セルカバレッジの拡大、干渉抑圧などに向けたさまざまな技術に対応可能になるとしている。

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